2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧
六人の男女が集められた。 お互いに認識のない彼ら彼女ら。 目が覚めた時には巨大な秤(はかり)に乗せられていた。 三人が右側に、三人が左側の秤に。 秤の下は鮫が泳ぐ水槽が。 秤の上は外に繋がるロープが。 六人は各々考えた。 そして、考えの早かった者…
最近俺ん家の近くによく当たる占い師とやらがやってきた。 何でも命を司る占い師とかいう不気味な異名を持っているらしく、その人があとどのくらい長く生きられるかがわかるらしい。 俺は占いとかそういう類のものは信用しない主義だったが、この占い師は今…
私は母と新しい家に住むことになりました。 屋根裏部屋もあるしっかりした家で、一階は主に私が使い二階は母が使っていました。 ある日電話がかかってくきて 「もしもし?〇〇さんのお宅ですか?」 「いいえ!違いますけど」 と間違い電話でした。 しかし新…
A国とB国が戦争している。 俺はA国の潜入捜査員だ。 B国の本拠地の潜入を命じられた。 B国は大量のバズーカと大砲があるらしい。 B国の本拠地の周りは地雷原になってるらしい。 しかもB国の地雷は普通の地雷と違って金属にも反応するらしい。 スコップで回避…
ドアを閉め、荒い息のままその場に座り込んだ。 呼吸を落ち着けて、辺りを見回す。 ここは廃校になった学校の教室。 板張りの床に埃をかぶった机と椅子がぽつぽつと点在しているのが、廊下側の窓からうっすらと射し込む月明かりで確認できる。 時刻は深夜1時…
※前回の話と関連しています。 【意味怖】村の仕来り 未だ原因不明の部下の死から一週間が経った。 行方不明だった二人の部下の内、一人が某廃ビルのエレベーターシャフト内で死体となって発見された。 もう一人は依然として見付からず、連絡も取れない。 数…
うちの編集長はどうかしている。 二人も同僚が行方不明になっているにも拘らず、心霊特集を続行する、と言っているのだ。 やめた方がいい、という周りの制止も聞かず、 「やるかやらないかは私が決めることだ。お前たちは記事をまとめろ」 とのことだ。 奴が…
最近の天気予報はあてにならない。 今日も、一日晴れだと言ってたくせに、夕方にはこの大降りである。 駅から家まで徒歩で10分ほどあるので、普通に帰ればびしょ濡れだろう。 暗い空を見上げて溜め息をつき、ふと駅の傘立てを見た。 そこには、一本の青い水…
『カチ……』 「記録開始。 現在時刻八時零分。 気温、湿度、気圧、全て平常。 これより、NA-016との“対話”を開始する。 NA-016、前日二十三時零分から本日七時零分までに見た情景・事象を正確に述べよ」 『パチン』 [対話を開始します。 昨夜二十三時零分、N…
二階建、築四十年ほどのボロアパート、その二階の隅が僕の部屋だ。 この春から大学生になる僕は、学校に近いこのアパートで一人暮らしすることになった。 僕の前に住んでいたのは男女のカップルだったが、出る時は男一人だけだったらしい。 大家さんの話によ…
布団から飛び起き、慌てて腕時計を確認する。 時計の針は10時20分を指していた。 ホッと胸を撫で下ろし、洗面所へと向かう。 身支度を整えて、宿のチェックアウトを済ませ、レンタカーで目的地へと走らせる。 なぜ僕がこんな場所にいるのか、まずはそこから…
今、自殺名所兼心霊スポットの廃ビルに来ている。 俺は某週刊誌の新米記者で、心霊スポット取材のためにここを訪れることになった。 正直な話、怖いのは大の苦手なんだが、先輩から勧められて断ることが出来なかった。 これが終わったら、もうこの手の取材は…
女の子は学校で毎日ひどいイジメにあっていた。 同じクラスの女子生徒に人目につかない所に連れて行かれ周囲にわからないようにイジメられていた。 ある日その女の子は学校のトイレで自殺した。 自分で両手両足を切断して死んでいた。 死因は出血多量のよう…
高校の時クラスの女子から俺の悪口を言われているような幻聴に襲われて親に相談したら心療内科に連れてかれた。 処方された薬を飲んでも治らなくついには男子からも悪口を言われている気がしてきた。 薬効いてないじゃん。 俺死ぬのかな?と泣きながら親友に…
アナウンサー「最強の暗殺拳「北東人拳」伝承者、ゲンザブロウさんにインタビューしたいと思います」 ゲン「よろしく」 アナ「最強の拳ということですが、最強というワリには、どこで聞いても北東人拳という名はでてきませんが、どういうことなんでしょうか…
夏の人ごみってうっとうしいよな。 蒸れるし暑いし。 今日も、仕事で疲れてるとこに帰宅ラッシュの電車でダメージ受けて、うんざりしながらマンションに帰ってきたんだよ。 エレベーターを待ってたのは、おばさん、じいさん、小学生低学年くらいの男の子が2…
目玉が落ちた… 大きくて可愛い目だったのに… でも、もっとコロンって感じかと思ったけど、腐った柿が枝から落ちる様だった。 【解説】
─僕の彼女は嫉妬深い─ なんとなく他の女の子を見てただけで、電話帳に女のアドレスがあっただけで、香水をつけただけでも、彼女は怒り、嘆き悲しむ。 でも僕は彼女を愛してる。 そんな嫉妬も、時にはイラつくけど、それは全部、僕の事が好きだからって証拠。…
あるところに結婚をひかえた男女のカップルがいました。 4月9日 女「やっとこの日が来た!」男「うん!」女「私と結婚するの後悔してる?」男「全然!」女「私の好き?」男「うん♪」女「私嫌な女?」男「そんなわけないだろ!」女「私可愛い?」男「うん!」…
真夜中。 息苦しさで目を覚ますとベッドの脇に見知らぬ黒服の男性が立っていた。 僕がびっくりして跳び起きると黒服は手でそっと制して穏やかな口調でこう話し出した。 「今日は貴方をお迎えにまいりました…つまり…そういう事です」 「あ、あなたは死神です…
風景写真撮ってる友人が訪ねてきた。 この間の休みに撮りに行ってきたらしく、土産と写真を持ってきた。 写真はなんか画素数がすげー高いやつで、A4なんだけどかなり緻密な写真だった。 「おおー、すげーな、よく撮れてんじゃん」 「まーな。あ、でもさ、こ…
俺は誘拐された。 誘拐犯が俺に 「今から『色』を言っていくから俺に続いて言え。ただし、黄色の場合はなにも言うな。10回言えたら解放してやる。ただし黄色ってゆったら殺す」 俺「分かった」 犯「赤色」俺「赤色」 犯「青色」俺「青色」 犯「黄色」俺「………
友達と二人で歩いてたらおっさんが乗った自転車が結構な速さで間に突っ込んできたから二人して飛び退いたんだ。 俺「バカヤロー!!全くふざけんじゃねーよ」 友「いやぁ危なかったな。でもあのチャリ風で飛ばされてきた割にはめっちゃバランスよくなかったか…
俺は、ここからの景色が好きだ。 まさに絶景なのだが、ただ1つ難点が… それは、崖になっていて、大柄な俺でさえ、来るのは大変だった事… ここ、ちゃんと綺麗にしたら絶対人がたくさん来るだろうな~。 そんな事を考えつつカメラを取り出し、写真を撮っていく…
あるコンビニに強盗がきた。 強盗は拳銃を持ってこう言った。 強盗「動くな!動いたら撃つぞ!手を上げろ!」 店員は恐怖のあまり強盗に従って手をあげた。 バンッ 【解説】
彼氏の部屋のカレンダーに、一日だけハートマークが付けてある。 その日が今日で、私たちの「付き合いだした記念日」になる。 今年で3年目だから、例年よりもビックリするようなプレゼントを期待してしまう。 一応知らないフリをして訊いてみた。 「ねぇねぇ…
なんだか意識が朦朧とする。 つわりというやつだろうか? あんなクスリなんか、さっさと止めればよかった。 好奇心・若気の至り、そんな言い訳で通すにはもう遅すぎるだろう。 頭も身体も蝕まれながら、ようやく赤ちゃんができたってっていうのに、普通に産…
僕は、とある工業専門学校に通う物質工学科所属の3年生だ。 現在、大学への資金を集めるためにコンビニでバイト中だ。 そんなある日の午後。 僕「いらっしゃいませー」 ふらりと入ってきたその女は、死んだ魚のような目をしていた。 そして30秒もしない内に…
5・6年前ぐらいになるかな… 俺には拓也と尚人っていう幼馴染がいた。 子供の頃はいっつも一緒に遊んでいて、近くの小さい山とかに秘密基地とか作ってたりしていた。 ところがさ大学3年頃の時に尚人と連絡が取れなくなったんだ。 拓也とか他の友達に聞いても…
俺たちは虐待を受けている。 いつも狭い小さなボールの中に監禁されていて、中から出されたと思ったら瀕死になるまで戦わせられる。 なんであの黄色いネズミだけずっと外にいるんだよ。 いつか復讐してやる。 ご主人様よー 【解説】