某所に手のつけられない荒くれの死刑囚がいて、看守達もほとほと手を焼いていた。 そこで、神父様が呼ばれた。 その神父様、なかなか良く出来た人で、彼と独房で会う時に、聖書の中に小さな紙切れをしのばせていた。 最初は、 『声を出すな。お前を救う作戦…

『イジメ』のアレンジVer. -------------------- 俺の名前は西藤匠。 俺に対してのいじめは生易しいレベルじゃなかった。 まず、学生時代は男子だけでなく女子にまで陰湿な嫌がらせをされていた。 特に羽瀬川夏奈って女子は俺の学生ライフを最も狂わせた人間…

俺の場合はイジメなんて生易しいレベルじゃなかった。 まず、学生時代は男子だけでなく女子にまで陰湿な嫌がらせをされていた。 特にAって女は俺の学生ライフを最も狂わせた人間だったな。 クラス全体にハブられて、ぼっち状態の俺に罵るような言葉を四六時…

「おい、金出せよ、ガキ…」 「すみません、本当にないんですよ…」 僕は今不良達にカツアゲをくらっている。 この人気のない路地裏では叫んでも意味がない。 「おい、財布だせ」 僕は恐る恐る財布を差し出した… 「ケッ、こいつマジでもってねぇ」 「やっぱガ…

夜中の2時かぁ。 いやー参ったなぁ課長め。 おれをこんな遅くまで残業させやがって… もうこうなったら家速攻帰ってビールぐびびってやってやるし！ ガチャッバタン しっかし夜中の2時ともなると流石に車走ってないよなー。 おっ彼処の十字路車一台もいない！…

俺の友達、最近寝る前に変な声が聞こえるらしいんだ。 なんかさ、小さい男の子の声で 「めきるぬす、めきるぬす」 って。 んであまりにも悩んでたから今日心配になって電話かけたんだ。 そしたら友達じゃなくて5～6歳の男の子だ電話にでてさ、ビックリした。…

俺には彼女がいた｡ 2年前から付き合っていて、俺たちは幸せな日々を送っていた｡ だが、いきなり彼女が行方不明になった｡ 警察にも捜索願いを出した｡ 彼女が居なくなってから数週間｡ 居なくなってから初めて、以前彼女が使っていた部屋へと入る｡ 彼女が好きだ…

お父さんと、お母さんと、女の子と、赤ちゃんが暮らしていました。 とある休日、お母さんはお風呂に浸かり、女の子は台所でお料理をして、お父さんは庭の木でブランコ、赤ちゃんは丸くなって日に当てられている。 さて、この中で生きているのは誰？ 【解説】

三人家族の家庭にある日泥棒が入ったお母さんとお父さんが殺された。 子供だけが残された。 泥棒が言った。 「坊主の願いをひとつだけ叶えてやろう」 子供が言った。 「殺害ってなに？」 「お前のお父さんやお母さんみたいになることだ」 子供が言った。 「…

俺は刑事をやっている。 ある日、不可解な事件がおきた。 その事件はある病院で一人の植物状態の患者Aさんを医師が腹を切り、胃の一部をひきちぎり殺してしまったという事件だった。 私はその医師の取り調べをすることになった。 取り調べ中医師はずっと俯い…

『ほらケンちゃん起きて』 ママの声がする…… 目を覚ますと目の前にママの顔があった。 『もうこの子ったらやっと起きたわ』 『お前は、ほんとどこに行っても寝坊助だなぁ』 そういいながらパパとママは笑った。 『あれここどこ？』 『御父さん義母さんに挨拶…

「あら、髪ばっさり切ってきたのねぇ！いいじゃない？似合ってるわよ♪」 夏子は、胸下まであった髪の毛を美容院でばっさり切って帰り、それを母に得意気に見せた。 「イメチェンイメチェン♪」 そう言いながら夏子は、2階の自分の部屋に上がっていった。 夏子…

今、雄大（仮名）という僕の友達がクラスの中でいじめを受けている。 雄大と僕は幼稚園からずっと一緒。 部活も陸上部で一緒。 とにかくなにかと仲が良かった。 雄大は最近のいじめで部活にも顔を出さなくなった。 雄大を助けてやれない自分に嫌悪感を抱きな…

あーあ、日曜日ももう4時かあ。 また明日から会社があると思うとうんざりするぜ… うわ 川の流れ凄いなぁ。 昨日の雨のせいで増水したからか。 俺が歩いてる土手までは来なさそうだ。 ん？土手の下のベンチで幼稚園児位か？女の子が絵書いてんな。 親御さんも…

何の取り柄もない、強いて挙げるとすれば一面に田んぼや山の緑が広がっているだけの静かな片田舎。 山に囲まれたその村に男は来た。 そこは全く昔ながらという言葉が似合う村で、そこらかしこで嫗達が田植えやら何やらを人力でこなしている。 錆びた看板が目…

私は有休を使って会社を休み、久々に趣味の読書に勤しんでいた。 だが、自分の読書スピードが早すぎるのか、本棚にぎゅうぎゅう詰めになった書物は全て読み終えてしまい、古本屋に買いに行くことにした。 古本屋に行くと「悪魔の呼び出しかた」といういかに…

最近私たちの間で流行ってるゲームがあるの!! ｢心経衰弱｣って言うの。 私が考えたんだぁ♪ 負けた人は罰ゲ～ム～ ルールは簡単。 カードのマークと同じ物が入った箱を開けられれば得点!! 象のマークが10点。 蝶のマークが5点。 その他は三日月のマークに田・…

ふと突然夜中にトイレがしたくなってさ、トイレに行ったのよ。 そしたらトイレの窓から何かが覗いてんの。 何かっていうか人の顔？みたいなのが窓の外に見えてさ、本当に怖かった。 だから俺一階のトイレでするの諦めて二階のトイレに行ったのよ。 そしたら…

ある家に泥棒が入りました。 とうぜん家主は警察に通報しました。 警察から逃げた泥棒はビルに逃げました。 しかし警察は出口と書かれた場所で待ち伏せをすることにしました。 しかし泥棒に逃げられました。 いったいナゼ？ 【解説】

彼女とショッピングで街を歩いていたら、前から小さな女の子の手を引いた女性が歩いて来た。 近づいてきてそれが誰だか気づいた… 俺が3年前まで付き合っていた女だ。 そして今思えば酷い振り方をして別れた。 元カノは俺にニッコリ微笑んで会釈してきたので…

『おい早くしろよ』 『あなた、もう少し待って』 全くどうして女というものは、支度が遅いんだ。 『もう、ケンちゃん大人しくしなさい。おとうさん待ってるわよ』 妻はそう言いながら騒いでるケンを静かにさせようとしてる。 背広姿の俺は、タバコをとりだし…

僕は探偵をしている。 そのせいもあって常に危ないやつらから狙われているから家はない。 そのかわりにと言ってはなんだが車がある。 僕にとっては家みたいなもんだ。 その車をとばしながら僕の昔話をはなそう。 これは十年前の話だ 僕の親はよく喧嘩をする…

最近忘れ物はげしいんだよねー。 なんか午前中の記憶が全然ない…まあいいや。 あれ？ あれ確か大学の時に一緒のクラスだった〇〇じゃん。 でも一年前に死んだって聞いたけどな。 …違う人だっけ？まあいいや。 おーい〇〇何してんのー？ あっ久しぶり。もしか…

ある女の人がいた。 その人のお腹にはまもなく産まれる赤ちゃんがいた。 でも旦那の暴力が酷くこのままでは自分も子供も殺されてしまうと思い夫のいない間に遠くの友人の家に逃げた。 そして平和な毎日が過ぎている中、いよいよ出産の時が来た。 "オギャー" …

私の名前は健。 今はサラリーマンをしている。 何気ない朝、いつものように歩いて通勤していると遠くの方に見覚えのある人影が一つ立っていた。 思いだしたくない過去が蘇る。 仕返しをされるかと思って避けようとするが、避けられなかった。 一匹の犬を連れ…

俺はある特殊能力を持っている。 それは時を止める能力。 しかも好きなだけ止められる。 最強だろ？ でもこの能力には１つだけ不具合がある。 それは時を止める能力を使うと俺の肉体まで能力の影響を受けるということ。 つまりどっかのマンガの最強キャラみ…

娘は公園で遊んでいた。 母は娘が遊んでいるのを少し見てから、帰って行った。 夕食時になったら娘が帰って来た。 しかし、娘は左目を痛そうに押さえていた。 母がどうしたの??と聞くと、娘は、目が砂の中に入っちゃってとれないの助けてと言った。 【解説】

この間の飲み会だった。 素敵な人に出会えて、付き合うことになった。 彼は優しくて、いつもニコニコしていた。 でも彼の身内は病気で大変みたい。 なんでも手術が必要とか。 大変な時こそ私が支えてあげなきゃ。 今日は彼の家に遊びに行くんだ♪ おい、お前…

私は他人に見られるなり殺されそうになる。 私は食事をするとき特に殺されそうになる。 どうして私は産まれてくる子供の為に栄養が必要なのに。 でも私だって人殺せるよ。 少なくとも私には無理だけど。 遠く彼方にすむ私の友達なら殺せる。 私も殺したい殺…

8月9日 今日は御父様が白い建物へおでかけになられた。 御嬢様が私の口調を真似たのか「パパいかれちゃったね」と御母様に申していました。 可愛らしい御嬢様です。 8月10日 忙しい1日でした。 御母様の顔色が優れなかったので心配です。 8月11日 今日は御嬢…