2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧
私は数年前に事故で障害を持った。 知り合いも見舞いに来て励ましてくれたが一ヶ月間ぐらい酷く落ち込んだ。 そんな私を救ったのは歌だった、歌は私の唯一の得意なものであり生き甲斐だった。 それから毎日歌った、朝も昼も夜も、毎日毎日、だって私の得意分…
「ねえ、お母さん、結婚したら一緒に住むって話、考えてくれた?」 「ダメよ、何を言ってるのよ。せっかくの新婚生活なのに。慎一さんにだって迷惑がかかるじゃない」 「大丈夫だって。慎一さんちは資産家で家だって大きいんだから。べつに気にする必要ない…
会社からの帰り道、家の近所で猫が死んでるのを見た。 それもかなりの数。 みんな口から泡を吹いていた。 病気か? 今日は喧嘩していた彼女が仲直りにと手料理を作って待ってる。 イヤな事は忘れて早く帰ろう。 【解説】
四畳半の寂れたアパート。 「あーデスノート欲しいなぁ」 持っていた漫画を閉じて彼は呟いた。殺したい奴ならたくさんいる。 ムカつく上司に生意気な後輩。高校の時俺をイジメた不良達。それに・・・ 彼は考えるのを止めた。 「バカバカしい。悪魔なんている…
「お前に今から最初にやってくる二択がお前のこれからにとって重要になる。選択を間違えるなよ。」 「だ、誰ですか?いきなり人の部屋に入り込んで。警察呼びますよ?」 「私は神のような者だ。それより選択を誤るなよ?」 「神?何を言ってるんですか?本当…
俺は友人の運転で、事故にあった。 今は入院中だ。安静にしなければ成らないという理由で、 窓にはカーテンが閉められて外も見れないし、テレビすら置いてない。 友人は怪我すらないというのに、一度も面会にこない。腹立たしい。 一言謝れば、何も言わずに…
今日仕事の帰りにいつものバスに乗ったんだ。 たまたまシルバーシートの向かいのシルバーシートじゃない席に座っていたとき、 7,8人くらいのじいちゃんばあちゃんが乗ってきた。 ばあちゃんが一人だけ座れなかったんで当然席を譲ったんだけど、 そしたら…
「アナタには最期に私の姿を目に焼き付けて逝って欲しい」 と言っていた妻が、病院で余命半年だと告げられた 誰か助けてください 【解説】
「もしもし~?いまどこ?」 「あっ、今、家。」 「はぁ?今、3時半だよ?3時待ち合わせでしょ?」 「・・・・・・・。」 「もしもし~、聞こえてるの!?」 「ごめん、悪いんだけど、そのまま俺んち来てくれない?着くまで時間かかるからさ。」 「えっ?ま…
友達が弟を驚かせようとして 弟の部屋の押し入れに隠れてたらしい しばらくすると弟が帰宅したんで 『ワッ!』と出るタイミングを見計らってたんだけど なんか様子が変だったらしく、観察してると コートを脱いだ弟の背中に小さい人間が抱きついてたんだって…
私はあるカウンセラー。 私の部屋には様々な人がカウンセリングに来る。 今日も患者がやってきたみたいだ。 コンコンとノックの音がした。 私がどうぞと答えると、その男は入ってきた。 「こんにちは、よろしく。」 「こんにちは。あの、カウンセリングの先…
昔のはなしだけど 俺はよくバイクで旅をしていたんだ である人の来ない岬まで走っていって観光してたんだ ものすごく晴れてて海の波とかがすごく綺麗で ある意味隠れた観光スポット 海風にさらされたのか突然腹が痛くなって 備え付けのトイレにいった さすが…
新幹線のホーム 故意か事故なのかは判らないが、足元に人の一部が飛ばされて来た。 その物体は、低い声で「う~ぅ~。」と唸っていた。 俺は、二人の駅員に抱えられて連れていかれたそうだ。 それ以来、新幹線は勿論電車にも乗れない。 【解説】
部屋でベッドに寝転びくつろいでいたら、 いきなりドアが開いて見知らぬ女が入ってきた。 目が合った。 髪の長い、痩せた女だ。 顔は蒼白で、目をカッと見開き、体が小刻みに震えている。 思わず体を起こし身構えると、 女は「ぅ~」とか「ぁ~」とかかすれ…
友人Kと避暑地のペンションに行ったんですよ。 崖の上に立ってる、ちょっと不気味な山荘に。 その友人は最近彼女に振られてから、わざわざ不細工に整形手術したり、 「何となく」という理由で大掛かりな録音再生機とか購入しちゃったような、 いわゆる変人…
「て、店長!太郎さんご来店です!」 私が店に入ると同時に、ウエイトレスの悲愴な叫び声が響いた。 ―ゴキブリでも出たのか 「太郎さん」とは飲食店における符号で、本来居てはならない物を発見した時、 客に気取られずに店員同士の意思疎通を計るものだ。 …
競売物件で築32年5LDKで800万の一軒家を買った。 養う家族もいないし、サラリーマンを辞めて、地方でのんびり古びた家で 過ごすのもいいか、なんて軽い気持ちで、ほとんど勢いで買ってしまったのだが、 引っ越してきてすぐに後悔した。 気味が悪い。 ほと…
去年の6月くらいにさ、部屋で漫画読んでたのね (ちなみにあひるの空w)。 でも雨は降ってるすごい湿気が多くて不快な日だった訳。 だから俺は快適に漫画を読める場所を探して家の中を散策し始めたんだw (ちなみに家はめちゃくちゃボロ古い)。 そしたら階段…
電話帳をめくっていると 台所から母と祖父の話し声が聞こえる 「弥生さん、晩飯はまだかのう?」 「ええ!?何言ってるんですか?さっき召し上がったばかりじゃないですか!?」 「え?そ・・そうじゃったかのう?オカズはなんじゃったかな?」 「魚の煮付け…
~子供がいる 「どうしたの?」 『僕、死んでる人が見えるんだ』 「(またコレか)、、困ってるのはそれだけ?」 『ううん、生きてる人が見えないの』 【解説】
心霊スポットで有名な○○公園に彼女と行ってきた。 夜中だったから他に誰もいなくて、雰囲気満点だった。 途中、無性に小便がしたくなったんで公衆トイレに立ち寄ったんだけど、 これが滅茶苦茶ボロくて怖い。 個室のドアが外れてるは、窓ガラスは全部割れて…
隣の浪人生が薬局から帰ってきた。 また大学を落ちたからリラックスしたい、と温泉の素を買ってきたそうだ。 私はあまりその事には触れたくなかったが、向こうから振って来たのでは仕方がない。 慰めの言葉の一つでもかけてやろう。 「あんまり気にしないで…
どういうわけか二人川の小島に残されてしまった 助けが来るのを待つしかない しかし、助けは来ない 飢えが二人を襲う あれからどれくらいたっただろうか もうお腹がすいて仕方がない 助かる道は2つ、コイツを殺して食うか、どちらか川に入り魚を取ってくるか…
女の声が聞こえた。不気味でヒステリックな響きを含んだ声だった。 本気で質問に答えないと殺されかねない程の危うさが漂っている。 「ねぇ、あなたはいつ死にたい?」 いつって、そりゃ早死にするのは嫌さ。 四十年後、五十年後、まあそんなもんだろ …るる…
梅雨の時期にも関わらず今日は少し早目の肝試し。 男5人で昔火事が起きて生徒が何十人単位で焼け死んだという学校に忍び込んだ。 入り口は有刺鉄線が張り巡らされてたが、なんとか問題の校舎に辿り着いた。 場の空気は思ったよりも、明るく皆なんの躊躇もな…
火災報知機の設置をするので○月×日は部屋にいて下さいと大家さんに言われていたのだが、 その日は仕事でどうしても休めない。 勝手に入って設置して下さいと、大家さんにお願いしておいた。 その日、仕事をしていると大家さんから携帯に電話があった。 「困…
俺『あ、ごめんごめん、俺これから出かけるんだわ。』 友人『なんだ、そうか。いや、近くに用事があったついでだからいいよ。それよりこんな時間から何処行くんだよ?』 俺『実家の方に行くんだよ。お前の家も途中だから送って行くよ。』 友人『かえって悪い…
アヤが帰ってきた。おかえり。 晩ご飯はまたコンビニのお弁当?健康に悪いよ。 アヤはそのお菓子すきだね。 毎週金曜日は必ず買ってるね。 頑張った自分へのご褒美かな? それよりもアヤ。 ベッドの下はもうちょっと綺麗にしたほうがいいよ。 【解説】
みんなは自分が「ものごころ」ついた瞬間って憶えてる? これはある意味体験した話 「ものごころ」ついた瞬間は幼稚園にあがる直前だったと思う 今でもはっきり思い出せる、公団の前の広場に3人の子供が立っている 母親は公団の入り口の近くで井戸端会議し…
ずっと飼ってた犬が死んだ。 17年も生きていたから寿命なんで覚悟はしてたけど、やっぱり悲しくてさ。 母ちゃんなんかガックリきちゃって元気ないし。 それで父ちゃんが「虹の橋で待ってるんだから、また会えるさ」なんて慰めてたんだけど、俺、つい言っちゃ…