2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧
・貼り紙・--------------------殺しあってください。最後に生き残った一人のみ外に出られます。-------------------- ここはどこ? ただの正方形の白い箱のような部屋。 中には2人の男と私を含めて3人の女。 見たかぎり合計5人がいる。 真っ白な壁には貼り紙…
薄暗い一室。 そこには、僕を含めて四人の男女がいた。 生温く湿度を多く含んだその空間は、形容しがたい息苦しさを発していた。 鼻にくるカビ臭さに辟易しながら、僕は椅子に腰かけた。 椅子は僕の体重にギシギシと悲鳴を挙げる。 室内には、腐ったように黒…
私は生まれつきアトピー性皮膚炎 もう!!体中痒くて痒くてたまんないわよ!! 薬を飲んで塗って何をしたって治んないわ… 特に酷い所はリストバンドで隠しているけどやっぱり痒いのよ!! 今も酷い痒みで目が覚めてしまったの あぁ痒い痒い!! バリバリッガリガリッバリンッカ…
俺の学校の裏の路地に、自販機くらいの大きさのガチャガチャがある。 昔からあったが、なんせ一回千円。 見た目も古いしロクなモン入ってないだろうと、やった事はなかった。 ある時そのガチャガチャが学校で話題になった。 どうやらそのガチャガチャは一つ…
まるで只の壁のような何の飾り気もないコンクリートで出来た建物。 その道を挟んで前方にL字形のホテルがある。 都心からは少し離れていて超高級とまでは言えないがなかなか気品のある設えで交通の便が割と良く人通りも少なくない。 仕事の都合で滞在中の私…
あるところに貧しいきこりがいました。 生活に必要なお金を得るために、きこりは毎日森へ通い、せっせと斧をふるいました。 ある日のこと。 きこりが森の中を歩いていると、水の透き通った湖が目の前に広がりました。 きこりは、森を出る前に手を清めていこ…
タッ…タッ…タッ 今はシュウと俺は学校の屋上へでる階段に向かってる シュウが 『あの13段目を見てこようぜ~』 の一言が発端だ どこでもある怪談話で 『夜の12時、学校の屋上へ向かう階段で13段目と遭遇したら戻れなくなる』 って内容だ… 正直俺は行きたくな…
夜、夢を見た… 僕の大好きなおじいちゃんが何かを頼むように… 「あぁ…って…」 そこでバッ、っと起きた 背中に寒気がする… 母からメールが着てた おじいちゃんが死んだ… 今夜、葬儀をしてもらう事になった ふと思った…あの夢はなんだ? おばあちゃんに聞いて…
「ハァ…なぁいい加減にしろよ!確かに俺はハンバーグ好きだよ、けど毎日毎日、仕舞いには朝飯にも出しやがって!」 「しょうがないでしょう!!特別に安かったんだからいっぱいに買っちゃったのよ!」 「それにこの肉なんか臭いんだよ!さすがにもう我慢できん…
すずめの群れは、死に急ぐ ぐるぐる廻る、人生に にげだしたくなる、宵の頃 殺されるのは、御免です すずめを待つは、無残な死 【解説】
俺が1人暮らしをしだして間もない頃、俺が居ない間に家の中の物が移動してる気がする… 気になった俺は監視カメラをセットして家の中を録画した。 録画を見だして一時間、部屋の中を物色する髪の長い女が写っていた。 女はひとしきり何かを探したあとクローゼ…
俺は、トラックの運転手をしている。 こないだ白い猫を轢いてしまってから同じ夢を見るようになった… 内容は実にシンプルだ… トラックに乗っていて目の前を黒猫が駆けていく… だが轢くこともなく、そのまま黒猫を通過したところで目が覚める… これは、猫を轢…
俺は、二股をしている 今は一番の娘とデート中だ… すると、二番の娘からメールが来た。 『今、何処にいるの?』 『会社の人と少し飲んでるんだ。どうかしたの?』 『なんでもないの…会いたいなって思っただけ』 『今日はちょっと難しいかな…』 少ししてその…
いつもの通り上から眺めてた 向かいや隣にもたくさん眺めてる奴がいた それを黙って見てた 眺めてるものはいろんな色の箱 今日もその箱は行き来してた そしてまた箱に潰されてるのをみた まぁ運命かな 周りの奴等はみな離れて行った 【解説】
20XX年… イジメ規制法によって子供達には全員盗聴器が取り付けられ、その言動の全てを国に管理される事になった。 殺すや死ねなどはもちろん、バカやブス等の軽い悪口も禁止され子供ながらに発言に注意しなくてはいけない窮屈な世の中になった。 それによっ…
僕たち家族は皆動物好きなので毎年サファリパークに遊びに行く。 去年は初めてジープに乗ってライオンや虎を間近で見れた! やっぱりカッコ良いな♪ 今年は先行チケットをお父さんが手に入れたのでオリから器用に手を入れて餌を捕るライオンを凄く間近で見れ…
私は古いアパートに住んでいる… そのためまぁボロボロなのだが、隣との壁に小さい穴が開いていた… 覗いてみたが…何もない… ん?いや人形がある。 蒼と碧の綺麗な瞳、両目の横に何か書いてあるがよく見えない… 私は隣を尋ねた。 『ピンポーン』 返事がない…留…
「今日はみんなに新しくこのクラスに入ることになった仲間を紹介する」 高校2年もあと残り半分というときのことだ 『○×高校から来ました。佐藤愛美です。これから仲良くしてください』 パチパチパチ 「なら愛美、後ろのあの空いてる席な、勇人の隣~。勇人~…
7歳になるピートは、朝からグラグラする歯を指でいじっていました。 しばらくすると、ポロっ。 グラグラしていた歯が抜けました。 ピート「ママ、歯が抜けたよ!」 ママ「あら、すごいじゃない!これから大人の歯に生え変わるんだね。はじめて歯が抜けたね!…
公的な手続きに戸籍謄本が必要になり、母にとってくるように頼んだ。 しかし、母はとても狼狽し、親父が帰宅してから家族会議になった。 親父「気をしっかり持って聞いて欲しい。お前は俺たちの子じゃないんだ。本当は成人してから話すつもりだったんだが、…
私は日本人の男性の所に嫁いだ外国人です。 彼のご実家はとても大きいので、彼のご両親と同じ家に住んでいます。 最初は、彼の保守的なお母様に 「国際結婚なんてあり得ない!!」 と断固反対されましたが、押し切って結婚してしまいました。 彼は私のことを…
先生「さて、では授業のおさらいをしますよ。みなさん、万引きを見かけたらどうしますか?」 男子生徒「ママを呼びます!」 先生「ジョージったら、この40分間何を聞いていたの?人の話はちゃんと聞きなさいっていつも言ってるでしょう」 男子生徒「その言葉…
A「おい、あの町で一ヶ月前から試験的にシートベルトの着用義務が撤廃されたらしいぞ」 B「マジかよ?あの町、スピード狂が多いことで有名じゃないか」 A「聞いた話では、今のところ病院の世話になったドライバーはいないらしいけどな」 B「なんだ、そりゃよ…
『ジリリリリリリ…』 やけにうるさい目覚ましの音で目が覚めた。 時計の針が指すのは… 午後…12時!? しまった。今日は大事な会議だったのに… とりあえず部長に電話しないと…と、携帯を手に取ると 『~♪』 携帯が鳴った。これは…部長からだ!! 急いで電話に…
いつも仕事に行く時に使う地下鉄の駅があって、改札を出て地上に行くまでの通路にいろいろな人がいる。 果物や野菜を売る人、音楽を演奏する人、なにもせずただ物乞いをする人… そんな中でも、最近噂になっているのがとある似顔絵画家である。 なーんだ、似…
2歳3ヶ月の娘の話です。 子育て経験者の方なら共感してもらえるであろう日常の出来事です。 娘は最近イタズラも増えてきて、ダメと言われるとわざと繰り返す天邪鬼サンです。 このあいだも気付いたらハサミ持ってたりして。 ビックリですよ。 届くとこに置い…
我が家の家の前には大きな湖があり、湖の周りにたくさん家が建っている。 水が澄んでいて、魚もたくさん泳いでいる。 我々を含め、周辺の住人は夏場はそこで泳いだり、釣りをしたりしながら過ごすのが好きである。 天気のいい夏の日はだいたい庭で昼食を取る…
母「今年はさくらんぼ少ないわねえ」 私「えっ、そうなんですか?!こんなにあるのに!」 父「これでも少ない方なんだよ。去年はこれの4倍はとれたからね」 さくらんぼの木は家と柵の間に立っていて、家の陰になってしまうことが多かったのかもしれない。 今…
「ちょっとトイレ行ってくる」 『わかった。急げよ』 俺は今友達と買い物に来ている。 本屋を見ていたら、急にトイレに行きたくなった。 「あーもれちゃうもれちゃう」 ザーーーーーガチャッ 「あースッキリした( ´ ▽ ` )ノ」 「さっさと、手洗って行こう」 …
ある冬の寒い日、コンビニの前に一人の老婆が座っていた。 通りがかりの男は心配になり声をかけた。 『もしもし、大丈夫ですか?』 老婆はゆっくり顔をあげ、静かに『お構いなく』とだけ言うと、丸まるように膝を抱えこんだ。 よく見ると小刻みに震えている…