2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧
死んだ彼女が夢に出てきた。 「足掻き…いがみ………姿……回し…手がさ、シワが…」 うまく聞き取れない。 残された俺達の事心配してくれてるのか? 大丈夫だから、安心してくれよ。 俺の思いが伝わったのか彼女は涙を流した。 彼女は数日前自分の腹を刺して自殺し…
僕には悩みがあります。 僕達は運び屋です。 毎日ある所に物を運んでいます。 今日も運んでるとまた何か得体の知れない大きな物が僕達目掛けて落ちてきます。 それは地震よりもひどく何回も何回も僕達目掛けて落ちてきます。 目の前でぐちゃぐちゃになって死…
僕の弟は罪を犯しました。 強盗殺人罪です。 盗みに入った家で物色中に主の老婆が帰宅し、慌てた弟は主を殺害してしまいました。 弟の犯した罪は重いです。 しかし、どうか僕の話も少し聞いてください。 弟は、根はイイヤツなんです。 我が家は昔から貧しか…
じーちゃんの家のデカイ庭には綺麗な青色の紫陽花がたくさん咲いている。 じーちゃんは地元の権力者で、誰もじーちゃんには逆らえないんだ。 逆らうと殺される、なんて噂がたつほど。 仕事のお客さんがじーちゃん家で食事をすることもよくあるんだけど、その…
僕は、妻がいながらも愛人がいる。 そう、浮気だ。 妻は気付いていないだろう。 ある日、妻から不思議で意味の分からないメールがきた。 『1*悪私つ私2いだあ。6*な悪てたでたすい。4*はもいな天つ浮が。9*ちいる、ばらら!。7*たくあちすいるの。8*たなげを…
『ピ…ピ…ピ……』 私の使命は時間を数えること。 数えるごとに、0へ近付く。 『ピ…ピ…ピ……』 日の昇らない早朝に、私はあの人にこの狭い部屋へ入れられた。 同時に数え始めたみんなも、別の部屋にいるのかな。 『ピ…ピ…ピ……』 色んな人がこの個室に入っては出…
K介のサークルは3人しかいない心霊部だった。 周りからは、悪趣味だと避けられていた。 しかし、ふだんの心霊部の活動はただ噂や心霊写真や心霊動画等を見ては、ただただ意見交換するだけで、実際は自ら出向いたりなどはなかった。 K介達が今回卒業というこ…
休日の明け方。 毎朝通うカフェにモーニングコーヒーを飲みに出かけた。 店に入り気づく。 財布がない。 ああ玄関で靴をはいた時か。 妻に財布を届けてもらうために妻の仕事が終わる8時間後まで店で待つ事に。 無銭飲食と思われないよう仕事をしてるフリ。 …
私は24歳のOL、団地の905号室で一人暮らしをしている。 仕事が終わって家に帰ると部屋が荒らされていた。 ベランダを見ると干してあった下着を手に持った男がいた。 私がベランダの鍵を開け捕まえようとすると男は飛び降りて走って逃げて行った。 「はぁ、明…
今日の夜に友達がゲームを返しに来る予定だ。 待っている間は二階の自室でマンガでも読んでるかな。 コンコン 窓をたたく音がした。 よっ! 玄関からくるのめんどいから窓から返しに来た! おぅ、んじゃ気を付けて帰れよ! 友達が帰ってすぐに母さんに呼ばれ…
私はずっと泣きたかった。皆に歪んだ認識を植えつけられて。 はさみで髪を切られたり、皮膚を切られたり。こんな苦しいのはずっと嫌だった。 殺されるかと思ったこともたくさんあった。水に顔を押し込まれたり。火を身体に押し付けられたり。 さらには当然の…
ある遠征帰りの夜、私は先生が運転するバスで学校に来た。 雨が降っていたので、ミーティングは部室の中でやることになった。 ミーティングが終わり、親の車に乗って自宅に帰宅するときに父に言われた。 『そういえば、バスの中に髪の長さがセミロング位の女…
「ふざけてんじゃないわよ!!」 パァンと小気味良い音とともに平手が男の頬に炸裂する。 「あたしはあんたのためを思ってたのに……」 女の瞳に涙が浮かんだ。 「わ……悪かった…」 「はいカットー。殺すシーンはまた明日ね」 監督の声が場に響き渡り、一気に空…
私にはよく通うラーメン屋がある。 味はさほど美味しいわけではないが、店主のおじさんと親しくなったため何となく鞍替えもできず、ガラガラの店に足しげく通い続けているのだ。 先日行ったとき、なんだかいつもより店内が広くなった気がしたのだが、すぐに…
今さっき、特別な目を手にいれた。 なんでも、幽霊が見えるようになるらしい…… おっと、いきさつは聞かないでくれ。(面倒いから) 頭の中で念じるだけで、普通の目と切り替えられるらしいのでさっそく試して見た。 目を瞑って頭の中で念じて、また目を開け…
「あっつ…」 暦の上では秋とはいえ、まだ残暑厳しい。 バス停から徒歩5分にも関わらず、額には汗が浮かんできた。 ジリジリと強い日差しの中、半年振りの実家へ歩く。 「おかえり」 玄関を開けるなり、母が迎え入れてくれた。 父と祖父もリビングで笑顔で迎…
「えー、絶対脈ありだよー」 「いや、絶対ないって!」 「じゃあ、告白してみなよ!」 次の日、俺は逮捕された。 【解説】
僕の学校では匂い付きネリケシなるものが流行っている。 今日、僕も買ったばかりのネリケシを持ってきたのさ!! すごいお気に入りの匂いで、「濃いバニラ」の匂いなんだ。 やべ…1時間目は英語。 めんどくさい生徒指導の先生だ… あっ、先生きた! 「なーんか…
田舎から出てきて何年経っただろう? 一応大手企業に勤めてはいる。 そのことに関しては満足だ。 でもすでに結婚している同僚もいるし、おれもそろそろ結婚相手が欲しいものだ。 親にも早く孫の顔を拝ませろって言われてるしな… それにしても都会は明るいな…
俺はある大学の「心霊スポット研究会」というサークルに所属している。 メンバーは俺、A子、B男、C男の4人だ。 月に一度か二度心霊スポットを見つけては徘徊して楽しんでいる。 ある日A子がパソコンを見ながら 「今度はここにいってみない?」 と言った。 パ…
私、羅輝(ラキ)!! おまじないが大好きな女の子♪ 「羅輝―…!!」 この子は咲(サク)、私の親友! 才色兼備でCOOLな所が好き♪ 私「なに?咲」 咲「パン、買ってきたよ?」 私「ありがと♪そうだ!!ねっ、知ってる?」 咲「…主語がないよ、羅輝?」 私「凄いおまじないが…
ある心霊スポット好きなA君B君がいました。 A君は昔一家殺人事件があった廃墟に今から行こうぜと言いました。 廃墟に着き、A君が始めに寝室に行こうと言いました。 着いて、一枚写真を撮りました。 次にA君が子ども部屋に行こうと言いました。 そこでも一枚…
これは僕が高校生の頃の話。 当時、クラスでは授業中に消しゴムをぶつける遊びが流行っていた。 いかに壇上の教師に見付からないように遠くの人を当てられるか、みんなして競っていた。 教室の一番後ろの席だった僕は、その様子を眺めるだけだった。 なぜ参…
今は夜の10時。 俺は暇だったので近くの公園に1人でバスケをしに行った。 その日は雨ということもあり公園には誰もいなかった。 30分くらいバスケをしていた。 「もうそろそろ帰ろうかな」 そのとき ヒュッ 「おっ、ナイスパス」 シュパッ 最後に3ポイントシ…
ようこそ僕等の館へ。 皆両手をあげて歓迎するよ。 まずここで汚れを落としてね。 汚れがついていると食事に支障をきたしちゃうから。 食事になるまで身体をここであっためようか。 きちんと芯まであたためようね。 さて、じゃあここで料理を待とうか。 君等…
俺の事を大好きだ、という三人の女の子が俺のために手料理を振舞ってくれるという。 でも、俺は三人の共通の友人Aから事前に聞いてしまったんだ。 この三人の内二人が、いき過ぎた愛情ゆえに俺を自分だけのものにしようと殺害計画を企てていると。 どうやら…
あのね、パパ。 ぼくのまわりにはね、たくさんの人がいるんだよ。 変なかっこうをしてる人もいるし、パパとお顔が似ている人もいるよ! あ、そうだ! この間ね、おじいちゃんとママに会ったんだよ! 二人ともね、すっごく元気そうだったし、ママはあいかわら…
私のお家は、大きな牧場なの。 辺り一面牧草の、ひろ~い牧場。 ある日、パパが「チェーンソー」っていうオモチャを買ってきたんだ。 けどパパは、危ないから、って使わせてくれないの。 それから数年して、そのオモチャは壊れちゃったみたい。 触っただけで…
俺は心霊写真を撮りに、有名なスポットへいった。 スポットに足を踏み入れた瞬間寒気がした。 怖かったが、せっかく来たのだからということで、一枚写真をデジタルカメラでとった。 今、自慢する事じゃないが、このカメラの画面は広くて見やすい。 さてさて…