暗闇の中に１人の少女がたたずんでいる。 私は少女に声をかけた。 「何をしているの？」 少女は小さくつぶやく。 『くのじ』 私はまた声をかける。 「どういうこと？」 『ままはあそこ』 「ねぇ、ママがどうかしたの？」 『ぜんぶでろく』 「何が６なの？」 …

私は毎日のように残業をやらされている。 『あの部長、なんで私にばっか残業やらせるのよ。ほんとムカつく』 と毎日のように思っている。 当然帰りも遅い。 会社から自宅までそんなに遠いわけではないが、私が通る道は夜中になると薄暗く、街灯もあまりつい…

ヤバイヤバイヤバイヤバイ 終わらないよ終わらないよ どうしたらいいんだよ あれもこれもやんなきゃ 時間足んないよ あ、意識が… はっ！ しまった、ねちまった！ 時間は？ のぉぉぉぉぉん 遅刻じゃねぇか！ お、終わった… また１年こんな生活が待ってんのか……

布団から飛び起き、慌てて腕時計を確認する。 時計の針は10時20分を指していた。 ホッと胸を撫で下ろし、洗面所へと向かう。 身支度を整えて、宿のチェックアウトを済ませ、レンタカーで目的地へと走らせる。 真冬の太陽は、まだ低い場所に位置している。 な…

私のお母さんはすごくおっちょこちょい。 例えば、テーブルに運んで来たサラダのお皿をひっくり返しちゃったり、今洗ったばっかりの服をまた洗濯機に入れちゃったりとか。 でも、私はそんなお母さんが大好きなんだ。 あ、お母さんが呼んでる。 夜ご飯の準備…

保育士「鏖(おう)君は、おっきくなったら、何になりたい？」 鏖君「けーさつかん！」 保育士「そっかぁ、鏖君のパパ、交番のお巡りさんだもんね。パパが格好良いから警察官になりたいんだね(⌒▽⌒)」 鏖君「ちがうよ。パパが銃を毎日バンバンできて楽しいって…

今俺は吹雪の中急いで家へと帰っている。 視界はほぼ無い状態。 前の車のテールランプも見えない状態だ。 一層強まる雪。 それなりに交通量もある細い道。 その時見えた無数の赤い光… …もしもし、しばらく帰れないや… 【解説】

今日はスーパーの特売日♪ 特売品のお一人様、２パックまで…の卵を２パックげっと〜♪ かなりの長蛇の列だったわ。 最後の２パック。 後ろの方、ごめんなさい(・┰・)♪ るんるん気分で帰宅〜♪ だけど、玄関を開けようとした時、その悲劇は起こった… ずるっ。 あ…

最近の天気予報はあてにならない。 今日も一日中晴れだと言ってたくせに、夕方にはこの大降りである。 駅から家まで徒歩10分ほどの距離なので、傘も差さずに帰ればびしょ濡れだろう。 暗い空を見上げて溜め息をつき、ふと駅の傘立てを見た。 そこには、一本…

私は小学一年生の女の子 私はお父さんが大好き お母さんがどんなに叱ってもお兄ちゃんが意地悪してもお父さんだけは優しく頭をなでて慰めてくれる 前に犬に吠えられて泣きそうになっていた私を見てお父さんは私のために犬を黙らせてくれた。 お父さんは犬の…

私はこじんタクシーの運転手をしている。 タクシーとは言っても昼夜を問わず駅前で客待ちはしない。 市街地を流したりもしない。 会社で待機して、罰を与えられる者を執行施設に送ったり、晴れて罪がないと判定された者を楽園へ送るのが仕事だ。 基本的には…

ダルマさんが転んだってゆう遊びってさ いろいろあるよねー こどもたちがアレンジしてさ あれ？ あそこでダルマさんたちを作ってる♪ ちょーっと遊んでやろうっと 「ダルマさんが転んだ！」ドサッ 「ダルマさんが寝た！」…。 「ダルマさんが…飛んだ！」グシャ…

とある一家の出来事 母親が風邪で寝込んでいる所に娘が来て母に 娘「ママの風邪よぉ～治れぇ～」 母「ありがとね。ちょっと元気になったかな？」 娘「ほんとぉ？やったぁ～」 父「ユミは優しいなぁ。 あぁ、パパにも元気になる魔法かけてほし…」 娘「ザキ」 …

まーた学校で幽体離脱が流行ってんだけどさ、こういうのって、必ず何年かに一回のサイクルで流行りだすよな。 ていうかさ、幽体離脱してどーすんだろうな(笑) 仮にできたとしてもだぜ？ 戻れなくなったらとか考えないのかね。 幽体離脱した瞬間、それまで見…

男『ここにグリセリンがある。これに硝酸をまぜるとどうなる？』 俺『そんなの決まってる。爆発性の物質ができる』 男『そうだ』 男はそう言ってグリセリンと硝酸を混ぜ始めた。 男『お前は…狭心症だったな。これ、食ってみろ』 俺は出来上がった物質が狭心…

友達と沖縄に遊びにきた。 そこで俺は是非一度はやって見たいと思っていたスキンダイビングをやらせてもらうことになった。 スキンダイビングって言っても大した道具は用意出来ないから海パンにゴーグルつけて素潜りしてるだけなんだけども（笑） スキンダイ…

彼女に 「煙草っておいしいの？」 って聞かれて 「うまいよ」 って答えたら次の日彼女は死んでいた。 死因はニコチン中毒だった。 【解説】

男は目が覚めた。 するといつものベッドではない長方形の形をしているベッドに寝ている 目の前には小さな窓が付いている。 男はそんなはずない絶対に違うこれは夢だと思った。 すると外から何やらお経のような声が聞こえる 男に嫌な予感が全身をよぎる そし…

あぁ、乾燥の季節がやってきたのね… だいたい湿度が高い日本でなぜカサカサ肌になるのよ？！日本人は！ …あぁ…体が痒すぎる… 痒くて痒くてたまらない… なんか私、知らず知らずのうちに夜中にかきむしっちゃってるみたいでね だから爪を切らないと、全身引っ…

【この部屋の中では２つ嘘がありますその嘘を見抜ければ賞金獲得です】 …俺はとあるアトラクションにいる １つ正解すると賞金50万円２つ正解すると100万円 失敗すると半年間時給100円で働かなければならない まさに一攫千金を狙ったイベントに俺は食いついた…

とある怖いサイトに掲載されていた話を、暇潰しに読むことにしてみた。 『はじめまして。ぼくは、はじめ。きょうはあなたにはなしておきたいことがあってやってきたんだ。さいしょにいっておくけど、よまないほうがいいよ。まず、ぼくはここにいて、ここにい…

今日、俺のクラスで席替えがあったんだ！！ 俺の席は窓際なんだけど、隣は憧れのA子ちゃん！ 最高だなー そしたら親友のBが俺にこう言った。 「いいな～両隣ともかわいい子がいて」 【解説】

私は、この入院施設もある精神科のクリニックの院長だ。 今は、診療を他の医師に任せているが、時折、非常勤として、昔から受け持っている患者の診療は行っている。 今日の患者は、緑色の宇宙人に連れ去られるという妄想の持ち主だ。 なかなか薬が効かず、困…

私は15階立ての高級マンションに住んでいる。 一応女。 しかしいつもボーイッシュな格好をしているのでよく男に間違えられる。 今日も小さい子どもから 「男の人かと思ったー」 と言われた。 これだから子どもは嫌いだ。 もう女の子っぽい格好にチャレンジし…

僕らの高校には不可思議な噂がある ふとした時に…机に菊の花が飾られている それだけならいいのだがその机の主はその日に死んでしまうらしいのだ 朝登校するとなんだか教室が騒がしい 「いったいどうした？」 友人のＡは言う 「見てみろよ…」 指さす先にあっ…

また一人、未成年の学生が自殺した。 今月に入ってから、これで三人目だ。 テレビからは、連日のように自殺した学生のことを話題に取り上げていた。 何故なら、学年は違うが、三人共同じ学校の生徒だったからだ。 警察やマスコミは、校内でイジメが無かった…

最近よく冷えるのでトイレが近い。 今日も仕事帰り小便がしたくてたまらなかった。 俺はアパートに姉と二人で住んでいる。 帰り着いてすぐ靴を脱ぎ捨て、俺はもう限界だったのでトイレに急いだ。 電気を付け、ドアノブを掴んだその時 「入ってるよ…」 中から…

「ピーちゃんどこかなぁ？」 あれから、ピーちゃんを一生懸命さがしたの 先生は皆の中にいるって言ってたから、ごろう君や一番仲の良いみーちゃんの中もさがしたよ でも見つかんない 「これでお友達みんなだよ？なんでいないの！？」 「あっわかったー」 …………

「うわぁぁぁん(泣)」 先生「どーしたんだい？」 「ぅんとね、あのね、クラスで飼っていた小鳥のピーちゃんが死んじゃったの」 先生「そーなのか…大丈夫！ピーちゃんは皆の心の中で生きているさ！キラッ笑」 「先生の中にも？」 先生「もちろんさ」 「じゃぁ…

『あ！それだめよ。さわったら。わかった？？』 私の子供が寝室のベッドの下にある袋に触った。 一歳半だから好奇心旺盛なのかもしれないが…。 私はそのことだけが許せなかった。 例え誰だとしても。 あの事があってからずっと。 『はーいゆかちゃん。ごはん…