2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧
ある日俺の靴箱に手紙が入っていた。 可愛らしい文字で俺の名前が書かれている。 こ、これはまさかラブレター?! ドキドキしながらゆっくりと開けて見る。 【あなたの事しか考えられない。放課後、屋上にきてください。259532448193】 ヤバイ、俺にもとうと…
「あそこにフラッグ立てたからな」 「あそこってどこだよ?」 「目ぇ悪いな。スイカ割りしてるところの手前だよ」 「う~ん……あっ、あれか!」 「分かったか?」 「おう。でもなんでビーチフラッグなんだよ?」 「んなもん男は黙ってビーチフラッグだろうが…
私の師は偉大な音楽家でした。 師に会ったのは私が小さい時、そこから音楽に触れるようになりました。 本当に素晴らしい音楽家でした。 何故…何故死んでしまったのか… あんなに優しかった師は、もうこの世にはいない。 いきなりいなくなってしまうなんて…そ…
むかしむかし… まだ人間以外の動物達も人語を理解し、話す事ができた… そんな時代のそんなお話…。 ある所にとても仲良く幸せな老夫婦がいました。 老夫婦は山奥大自然の中で畑を耕し、自給自足の生活に満足していました。 そんな幸せな日常も束の間… 朝早く…
私は古いアパートに住んでいる… そのためまぁボロボロなのだが、隣との壁に小さい穴が開いていた… 覗いてみたが…何もない。 …ん?いゃ人形がある。 蒼と碧の綺麗な瞳、両目の横に何か書いてあるがよく見えない… 私は隣を尋ねた。 『ピンポーン』 返事がない……
僕の名前は、信治。 竹中信治。 今年、ある企業に入社したペラペラの社会人だ。 会社では早速、先輩が大量の仕事を押し付けてくる。 覚悟はしていた…けどここまでとは… しかし、そんなことを言っていたらこの世界では生きていけない。 今日は運よく仕事が少…
人間って怖いなー 私に痛いことをいっぱいするの。 私に向かって針を刺して穴を一個や二個、嫌もっと沢山開ければその後細い棒突っ込んだり穴に何かを引っ掻けて重いものをぶら下げたりする。 でも辛いのは私だけじゃないみたい。 私の仲間は人間に同じこと…
あるチャットルームで聞いた話です。 サイトを回っていたAさんは奇妙な画像に出会いました。 20KBのJPEG画像なのですが、薄暗い和室でお婆さんがお手玉をしている画像です。 「しんじゅうとよ、うぬぐるほすけれ、」 と繰り返しながら、二つから始まったお…
戸棚にあったヨモギ餅を食い終わってからパッケージを見たらこう書いてあった。 『豆大福』 【解説】
『「非常階段には花子さんがいるんだよ」 友人の言葉が頭によぎる。 こんな話を聞いた日に非常階段の見回りだなんて、ツイてない。 「非常階段は死角が多く、タバコや陰湿ないじめの現場になりやすい。放課後、学級委員は交代で見回りするように」 担任はそ…
『31103』 Re:『72?』 『10003.14、12564219?』 Re:『1234789/56』 『39』 Re:『114~』 【解説】
今、俺は電話の前で手下からの知らせを待っている。 こないだの取引はひどかった。 そりゃ中卒で学がない俺だが、この世界で信頼されるべく、がんばってきた。 それなのに相手が裏切りやがって、麻薬の取引がパァになっちまった。 親分には今回の取引でヘマ…
俺『出でよ、神龍(シェンロン)!そして、願いを叶えたまえ』 神龍『さあ、どんな願いでも3つ言うがよい』 俺『えっ3つも!?ち、ちょっと待ってくれ、今考えるから急かさんとってくれ』 俺『よし、決まった!今から3つ言うから耳かっぽじって聞けよー!』 …
僕の使っているベッドは、僕の前に使ってた人達七人連続で退院出来なかったという。 院内じゃ割りと有名なベッドだったって後から聞いた。 そんなの使うなよと突っ込みたかった。 しかも明日から九人目が来るとかって。 おかしいよね。 まだ、ぼくここにいる…
友達が今日、子犬が産まれたから犬あげるっていうから、翌日もらいに行ってきた。 なかなか可愛い、ドッグフードも美味しそうに食べてるし。 【解説】
もうマジ無理! 彼氏が別れた。 もう、8人目… 【解説】
情報化社会が加速する現代に、突如として発生した謎の奇病が、一ヶ月もしない内に全世界に蔓延した。 原因は解明されていないが、その病気に感染すると、誰かに噂されると必ずクシャミをしてしまう、という物だ。 見た目には発症者かどうかも、感染経路も未…
『助けてくれ!溺れちまう!!』 『なんてこった!おい君、泳げないのか?』 『泳げるとも!だが橋の上の看板があるだろ!』 …なるほど…飛び込んで助けよ思たけどやめとくわ… 【解説】
友人『やあ、君に良い知らせと悪い知らせがあるんだが』 僕『良い方から聞くよ』 友人『君の車のエアーバックは正常に作動したよ』 【解説】
ある幼児が動物園でゴリラを見ていた。 余りに夢中で柵から落ちてしまったのだ。 するとゴリラがやって来た。 家族やお客は 「嗚呼、大変、どうしましょう」 と心の中。 飼育員はそーっと中へ入り幼児を救助しようとした。 するとゴリラは幼児を抱き抱えた!…
現場『これ絶対やばいっすよ』↓ヒラ『やばいらしいですよ』↓主任『やばいかもしれないって』↓係長『懸念すべき事項が一つ』↓課長『一つを除き問題ありません』↓部長『実に順調です』↓社長『うむ』 別の仕事場。 俺『これ絶対やばいっすよ!』↓主任『…まだ、…
俺ん家名前は問題ないのだが、血液型が父A、母A、俺AB、弟O、妹Aとバラバラでワロタw 弟だけA入ってねぇw 誰だよお前ww 【解説】
昨日マンションに帰った時、エレベーターで一緒になったおばちゃん。 乗ると、何階ですか?と聞かれ、○階ですと答え、ボタン押してもらった。 ありがとうございます、お先ですと言って出て別れたんだけど、また帰った時一緒になり、先に乗ってたおばちゃん。…
『ねぇ、やっぱり戻りましょうよ』 「……」 『悪ふざけで肝試しなんて、絶対良くないって』 「……」 『ここ、"出る"って有名な墓地だって分かってて、こんな時間に来たんでしょ?』 「……」 『危ない目に遭っても知らないよ?』 「……」 『ねぇってば!』 「……」…
今年も桜の季節が近付いてきた。 「桜の樹の下には屍体が埋まっている」と書かれた短編小説の話があったけれど、それはあくまでフィクション。 子供の頃に面白半分で小学校の桜の下を掘ってみた事があったが、壺に詰まった割れたチョークが埋まってるくらい…
突然、謎の組織に連れ去られ、謎の空間に閉じ込められた。 真っ暗で何も見えない。 一緒にいた友人はどうなったんだろう。 同じく捕まったのだろうか。 「君にはゲームをしてもらおう。なぁに、簡単さ。この真っ暗な空間で、空間内の人間を殺せばいい。ちな…
私の趣味は、たまの休日にスクーターでツーリングすること。 好きな音楽を聴きながら風を浴びるのは、本当に心地よくて疲れが癒される。 今日も耳掛け式のイヤホンをして、気の向くままに走らせていた。 ビュンッ と、不意に自動車が私の傍を掠めていった。 …
ある日の夕暮れ時、仕事帰りだった私は一人住宅街の細道を歩いていた。 トントン と、後ろから肩を叩かれた。 振り返ると、幼稚園児くらいの男の子が立っていた。 私がしゃがんで 「どうしたの?」 と訊くと、彼は黙ったまま走り去って行ってしまった。 その…
「ただいま」 実家の玄関を開けながら、私は力無い声で挨拶した。 かれこれ二年近くこの家を離れ、ずっと都会で一人暮らしをしていた私にとっては、久し振りの家族との再会である。 けれど、両親と半ば喧嘩別れするような形でここを飛び出したので、ずっと連…
私は幼い頃、小さな町の片隅で倒れているところを義父によって発見された。 義父いわく、私が身に着けていたものは薄い布きれと不思議な形をしたネックレスのみで、今にも凍えて死んでしまいそうだったという。 それからというもの、義父は私を実の娘のよう…