2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧
『さる腕の立つ身なら後ろを取られるとは思うまいね。鳥居にて往ぬべし』 これを読んで、 「え、俺は!?」 【解説】
猫には霊感があると良く言います。 うちの子もよく何もないところに向かって私や夫に甘えたように鳴いている時があります。 まあ、基本気にしていませんが……。 ある日、部屋で作業していると、入り口の所から、 『みゃー』 と声が聞こえたので振り返ると、猫…
俺は1ヶ月間山に籠もり、精神を鍛えた。 毒キノコが主食になるまでになった。その代わり、キノコ全般が食べられなくなった。 正座を6時間続けても、下半身が痺れない忍耐力を身に付けた。その代わり、上半身が痺れるようになった。 嫌いなピーマンを食べられ…
最近、何か変だ。 このひと月、僅かに感じる違和感。 何だろう、この感じ。 違和感を覚えながらも、私は毎日出勤していた。 帰宅してみると、またも感じる違和感。 配置が変わってる…? テーブルに置いてあったリモコンの位置が若干ずれている。 ゴミ箱の中…
ある女流作家のインタビュー _____________ 白屋照子と申します。 まぁペンネームですが。 ホラーとミステリーを主に書いています。 なんでこんな地味なペンネームにしたかですって? ふふ、私の名刺を見てご覧なさい。 ┏ ┓ NAME:ヤロルテコシ …
・貼り紙・--------------------殺しあってください。最後に残った人のみ出ることができます。さらに最後に残った人は一人のみ生き返らせることができます。-------------------- 俺(ここはどこだ?確か彼女によば…
101010 222 101010 【解説】
それはある日のことだった。 「ねえ知ってる?町外れの廃墟のビル自殺とか死体遺棄とかあってマジ怖いよ、行ってみようよ」 と誘う友人を横に私は少し寒気を感じていた。 その廃墟に行く事になった彼女は少し大袈裟にもやや大きめのカバンを持っていた。 ビ…
おれは32才のサラリーマン。 4年前に結婚して、去年ついに男の子を授かった。 まさに幸せの絶頂だ。 しかし、その2年後のことだ。 おれはリストラされ、家計は火の車。 当然2才の息子を育てるための養育費なんて確保できず、仕方なく湖に沈めることにした。 …
俺らももう高三。 受験勉強にも熱が入る。 そんな雰囲気の授業のなか私語をする前の席のやつが俺は嫌いだ。 ほらまた授業中にも関わらず斜め後ろを向いて俺の左の席のやつと喋っている。 そいつに飽きたのか更に体を捻って次は俺…は素通りして右のやつと話し…
俺が小さい頃に母親は出て行った。 親父は酒に酔うと暴力振るう糞野郎だった。 寂しく1人で過ごす日々の中で俺は優しかった母親が帰ってくる事だけをひたすら願っていた。 そして16歳の頃、付き合っていた彼女に子供が出来て親父と大喧嘩。 地獄に堕ちろ糞野…
昔、物凄く年上の男と同棲して3ヵ月後。 その男が逮捕され、私も警察に呼ばれ事情を聞かれた。 警察では 「好きなものを取っていいよ」 と、そばやのメニューを見せられ、天ぷらうどんをご馳走してもらった。 冷たいものを飲みたいと言ったら、水が出てくる…
あるところに貧乏なブタの一家がいました。 母ブタは三匹の子供たちに 「これを使って、自分の家をたてなさい」 と、藁・薪・石からそれぞれに選ばせました。 そして、おにーさんブタは藁を、まんなかのおにーさんブタは薪をえらび、末っ子ブタは余った石を…
あるマンションで殺人事件が起きた。 被害者は田中芳夫(36)田中雅子(32) 犯行現場は10階建ての最上階の一室。 部屋が荒らされた形跡は無く、また夫婦の遺体に数十ヵ所にも及ぶ刺し傷があった事から怨恨の線で捜査を進めている。 現在の調べでは犯行時刻…
私は独り暮らしでシャワーを浴びていた。 「ガシャーン」 「え?何の音?」 私はシャワーも止めずにリビングへ出た… すると積んでいた食器類が崩れていた。 誰かいる? そう思った私は息を潜め周りの音を聞く… 「…シーン…」 なんだ、何も音はしない… ただ食…
舞は、今年で18才。 明日は舞の誕生日だ。 日付が変わった時に、舞の携帯にメールが届いた。 「舞、誕生日おめでとう!素敵な一年になりますように!!」 誕生日メールだった。 友達が特別多い舞は、20件近くのメールが届いた。 「みんな、ありがとう」 と温…
ぼくのぱぱはえをかくのがとってもじょうず。 いろんな人がばぱのとこにくる。 えをかくぱぱはとってもしんけんで、 ちょっとでもまちがえちゃったらなおせないんだって! しょうがっこうにはいってはじめてのなつやすみ。 さいきんすっごくせなかがいたい。…
ある日の夜の話。 私は友人と一緒に遊びに出かけたったいま家についた所だった。 私の携帯電話に一通のメールが届いた。 見ると先程わかれたばかりの友人から。 メールの内容は彼女の住んでいるマンションのエレベーターが動かないというものだった。 彼女は…
「ももちゃんねー、きれいなおはながいっぱいさいてるおはなばたけにいったんだよ!」 「でもね、おはなばたけにいたしらないおとこのひとに『まだこっちにきたらだめだ』っておこられたからももちゃんおうちにかえってきたのー」 もうすぐ3歳になる娘、桃花…
あれは、数年前の事だった。 当時、大学生だった私は親友と二人で某所の心霊スポットへ足を運んだ。 なんでも、『必ず不思議な事が起こる』というのだ。 「あ~……これが噂の……」 そこは所謂廃病院というやつで、いかにもといった感じだった。 人気スポットと…
「な、何よ……これ?」 吸血鬼とは、人間を拐かし、情事の隙をついて生き血を啜る怪物である。 おや、今宵もまた一人犠牲者が……。 「いや、いや……来ないで!」 「何が嫌だよ……愉快にケツ振って誘ってきたのはそっちだろうがよ!もう……我慢できねぇんだよ!」 …
「それでそれで?」 「勿論、断ったよ~」 「えーっ!?何で!?勿体無い」 「だって明らかにタらしじゃんー」 「けど今時IT企業の社長で20代なんていないわよ!?」 「いくら金持ちで地位が高くても、タらしじゃ結婚は無理よ~」 「はぁ?まぢで勿体無いー…
風呂は心の洗濯だぜ。 ふ~んふ、ふ~ん♪ 『トントン』 シャンプーしてたら、風呂場の扉をノックしてくる妻。 気付かない振りをしてシャンプー継続。 ふ~ふふ~ん♪ 『トントンッ、トントン』 『分かったよ、鼻歌はやめるよ。すぐ出るから待ってて』 まった…
A「今度山登りしようぜ!!」 全員「…………」 あれ? A「おいおいどうしたんだみんな?行きたくないのか?」 B「いや、行くのはいいんだけどさ…」 C「お前方向音痴じゃん?」 D「しかも極度の」 A「う……」 そうなのだ。 俺、Aは自分でも自覚出来る程の方向音痴…
俺はスーパーヒーローだぜ!! 見よ!! この立派な筋肉!! 身体にフィットしたスーツ!! 空を飛べるマント!! どこからみても立派なヒーローさッ!! 今も空から街の平和を見守っているのさ!! にしても今日は疲れたな。 少し休もう。 びゅ~ん すたっ …
~夜~ trrr、trrr、trrr、 「んだよ・・・寝てたのに・・・」 ガチャ 「私、メリーさん今、駅にいるの」 ツーツー・・・ 「なんだよ、これ・・・」 最初はちょっと恐怖を感じた。 だが、それを気にもせず眠りにつく。 trrr、trrr、 ガチャ 「私、メリーさん…
僕の通っている中学校はとても荒れている連中だらけだ。 真面目な生徒も多いが、連中が台なしにしているんだ。 連中がしているのは『教師イジメ』だ。 僕はもちろん関わってない。 そういえば、明日から『挨拶強化運動』だったな。 教師が校門に立ち、登校し…
はあ、あと何科目だ? 去年の夏に海で頭打って(打たれて)からどうも、もの覚えが悪いんだよな……。 「よーし、今日はこれでラストだぞ!明日はあと一教科で終わりだから油断するんじゃないぞ」 やりぃ! これが終わったら彼女とデートだ! えーと、これは数学…