2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
私は姉と2人暮らしだが、今日は姉の帰宅が遅くなるらしい。 最近、うちのマンションの周りでは物騒な話が絶えない。 私はそんな話をあまり気にはしていなかったが、私はエレベーターから降りて先に家に帰ると念のため戸締まりをし、姉の帰りを待った。 午前0…
ある一人の男性Aさんは車を走らせていた。 時刻はすでに午前0時を回っている。 『明日も早いし急いで帰りたいな』 人気のないいつもの道をAさんはスピードを上げて走る。 そんななか目の前に人が急に飛び出してきた。 キィィィィィ ドンッ ブレーキ音と衝突…
痛みを消すのにはより多くの痛みが必要だと悟った。 指を切った。 痛いからより大きな痛みを与えよう。 次に痛いのは何だろう。 軽く傷口をえぐった。 此処はもう痛みを感じなくなってきた。 物理的な痛みはもうこれ以上ないらしい。 精神的な痛みを探そう。…
あるクリスマスの夜。 一人の少女は寒空の下、家の前でマッチを売っていた。 マッチをたくさん売るまでは、家に戻ってもお父さんに怒られてしまうだけ。 しかし行き交う人々は、少女には目もくれず家路を急ぐ。 寒さを少しでも和らげようと、少女は一本のマ…
俺がいつもの定食屋で昼飯を食っていると、若い女が一人、店に入ってきた。 席についてからやや所在なさげにあたりをキョロキョロ見回している。 初めて来たのだろう。 「メニューはこちらになります」 店員が教えた。 「あ、どうも。えっと……じゃあ、日替わ…
俺の名前は、西森祐輔(38) 少年時代から爺臭くて、高校の時のあだ名は「亀仙人」 おまけに、顔が某スナイパーみたいに厳ついもんだから、女にもひかれて… 気が付いたら、彼女いない歴、38年です(笑) 自分の顔見るのが辛くて、家に鏡は置いてないし、外で…
俺この間、終電逃したから仕方なくファミレス行って本読んでたんだ。 そしたら貧乏ゆすりが目に入ったんだよね。 最初は気にしないで本読んでたんだけど、そういうのって一回目意識すると気になるじゃん。 そんで見てみたら、結構かわいいけど暗い感じの女が…
「おめでとうございます!元気な女の子ですよ!」 私の名前は京子。 念願の子供を授かり今、幸せの絶頂にいる。 ある日、私の高校の同級生達が、私の妊娠祝いのために、パーティーを開いてくれる事になったんだ! 幹事をしてくれるのは、凪。 凪とは高校生の…
拾った それは柔らかく とても冷たかった 拾ったから警察に持って行った 銃口がこちらを向いていた 【解説】
一人部屋の病室の窓からは、中庭の青葉を茂らせる大樹と入道雲が見える。 『あなたの余命は残り一年です』 そう医師に宣告され、300と60日が経った。 もはや歩くどころか、 上体を起こすこともできない。 いよいよ死期が近いようだ。 遺書はすでに書き終え、…
ある日俺の靴箱に手紙が入っていた。 可愛らしい文字で俺の名前が書かれている。 こ、これはまさかラブレター?! ドキドキしながらゆっくりと開けて見る。 【あなたの事しか考えられない。放課後、屋上にきてください。2595332191】 ヤバイ、俺にもとうとう…
暗い路地で、私は何者かに追われている。 必死で逃げ回るが、ヒールだったためにバランスを崩して倒れてしまう。 振り返ると、月明かりを背にして男が立っている。 男の手にはナイフが握られている。 恐怖のせいか、助けを求める声を出せず、立ち上がること…
弱った子猫がいた。 聞くと親猫は交通事故で死んだらしい。 以前は猫が好きだったが今はあまり好きではない。 でも見ている内にやっぱりかわいくなってきて飼うことにした。 餌を食べ、栄養のついた子猫はみるみる元気になり走り回っても平気なほどに回復し…
『こ、ここは?』 気が付いたら男は浜に流れ着いていた。 時化の時に無理に漁に出てしまい船が転覆してしまったのだ。 痛い。全身傷だらけになっていた。 足には深い傷を負っていた。 生きてるだけでも奇跡だ。 とにかく今は食べ物や水を探さなければ。 男は…
この世界では、全ての法則・事象を法律でねじ曲げることができる。 我が国家では、より人民が豊かな生活を送れるようにするため、様々な法律の制定を試験している。 「施行」ではなく「試験」と表現した理由としては、どんな法律であっても考えるのは人間で…
ちょっと前の話なんだけどさ。 俺の高校時代からの友達で、すごいオカルト好きの奴がいるんだよ。 そいつ、心霊スポットとか巡るの大好きで、学生だったころから夏休みとか利用してよく行ってた。 社会人になった今でも、仕事が休みの日に行ったりしてたみた…
出張からの帰り道、私は車で夜の山道を走らせていた。 その道中、山と山を渡す鉄橋に差し掛かった時のことだ。 鉄橋の下は深い峡谷になっており、この暗さだと覗き込んでも何も見えない。 仕事の疲れもあったため、やや惚けて運転していると、橋の中央で突然…
街で突然男性に声を掛けられた。 相手は高校時代の同級生だ、と言っているのだが、私は彼の顔に見覚えが無い。 しかし、彼がペラペラと話す内容は高校の頃の私の行為と全て一致する。 私も何か話題を……と考えてふと浮かんだのは、つい最近他界した親友のAの…
滅多に治らない難病にかかり、余命半年を宣告された男はなぜか笑っていた。 空元気ではなく、本心から笑っているようなのでぼくはその理由を尋ねた。 「なにがそんなに可笑しいんですか?」 すると彼は笑いながら答えた。 「ぼくは絶対治るからです!」 言い…
ある学校のA君とB君は成績優秀で、いつも1位と2位を占めていました。 しかし、1位はいつもA君。 B君はどれだけ頑張ってもA君には適いませんでした。 ある日、B君はA君を屋上に呼び出し、屋上から突き落とした。 自殺という結果になりそれからB君はその学校の…
ある日の朝お母さんが静岡に出掛けた。 そして夜中に静岡にいる母から電話があった。 母「ご飯の炊き方教えるからよく聞きな(^-^)」 自分「腹減ってないからいいよ」 母「いいから覚えときな(^-^)」 そして作り方を教わった。 自分「わかったよ」 …
ある山奥には七人の小人が住んでいた。 リーダーの小人斧を持った小人料理の得意な小人薬を常備している小人腰に紐をぶら下げた小人筋骨隆々な小人狩りの得意な小人 彼らは仲良く暮らしていた。 今日も彼らは山に出掛けて行く。 「ハイホーッ ハイホーッ♪♪」…
厳しい両親に育てられている娘がパーティに出掛けた。 親に言えば行かせてもらえないに決まってるので黙って出掛けた。 パーティで気にいった男の子を見つけたので、彼と二人で車でどこか行く事にした。 しかし、車で走ってるうちに彼が下品な事がわかってう…
ぼくはいらないものが嫌いだ。 君には沢山のいらないものがあるよね。 ぼくから逃げるための足なんていらない。 ぼくを退けるための手なんていらない。 ぼくじゃない物を見る目なんていらない。 ぼくを求める言葉以外を吐く口なんていらない。 ぼく以外の言…
犯「もしもし??俺」 父「剛か!!?」 犯「お、おう。俺さ、バイクで事故って…」 父「バイク??自転車じゃないのか???」 犯「???。あ、そーそー自転車」 父「もう乗れるのか!!?凄いな、4歳になったばかりなのに」 犯「…」 父「てか剛って誰だよ…
断崖の孤島、小さな別荘でバラバラ殺人が起こった。 偶然居合わせた探偵は、残った5人の中に犯人がいると断定した。 犯人が分かった探偵は、夜明けまで一睡もできなかった。 【解説】
最近奇妙な殺人が多いな… いつもなんかが無い… そういうことで事件現場の周辺で情報収集か… そんなこと考えてながら現場の近くを歩いていたら一人のおばさんに出会った。 「あ、お巡りさんお勤めご苦労様ですー」 「おばさんこの辺物騒だから気をつけて下さ…
じぶんやっぱ生きますん~と、やっぱせかい平和のためにいきて行きますにんげんとしてぜったい生きる!つまりですねぼくは人類のためにうまれたんですよしんじてますまぁ笑われてもそれでもしんじてます(笑)たまのこしも狙いたいな 【解説】
僕の家庭は父 母 僕 弟 しかいない。 今は梅雨なのであまり仕事がない。 僕は鳶職をしている。 父は毎晩のように母に手をあげている。 いわゆる家庭内暴力。 雨の強いある日母は耐えきれなくなり家を飛び出した。 何も持たず家を出ていった。 次の日母から電…
男がゴージャスなブロンドを連れて宝石店を訪れた。 男はダイヤを指さして言った。 「これはいくらだい?」 「お客様、そちらは3万ドルでございます」 「そうか。ではこれをもらおう。支払いは小切手でもいいかな?」 「ええ、もちろん。ですが、その、本日…