2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧
あのときの私はまだほんの子供で 倫理観よりも欲望で生きてきた。 両親共働きでおやつも食べられない私は、 他の子がうらやましかった。 そんな中 「これだけは手放せない」 とキャラメルをいつも携帯しているおばさんがいて 私は腹が立った・・・・。 「ず…
10~15年先の未来を念写できるという、世界でも有数の霊能力者がどういう訳か私がクラスを受け持つ小学校へとやってきた。 ただで念写してくれるとのことなので、私の受け持つ5年生の生徒たちの写真を撮ってもらった。 恐ろしいことにどの写真も明瞭に写って…
花咲か爺さんはおとぎ話の人だと思ったけど本当にいました。 私がママにしかられて泣いているとき知らないおじいさんがやってきて 「私はね『花咲か爺さんなんだよ』」 といいました。 荒地に連れて行くとこういいました。 「ここはね、私がいずれ綺麗な花を…
「どうだ、様子は?」 「まもなくです!」 「いっそ、帝王切開のほうがいいと思われます」 「しかし切開の時に中の奴まで切ってしまえば」 「確かに死ぬ確立は高いですが、惨たらしい結果を迎えるよりははいっそ・・・」 「そうだな、ドクターの英断に任せよ…
真由美の家には綺麗な庭があり、いつも赤い色の紫陽花が梅雨時には庭に彩りを添えている。 この紫陽花は昔から植えられているもので色が変わったことは無いそうだ。 「珍しいわね」「そう?」 肥料が変われば色もすぐに青くなるのに。 「そういえば真由美の…
ある化学者が画期的な薬を作り出した。 それは「麻薬・覚醒剤の類を浄化する」薬で、脳の活性化も促す。 その効能の凄さに医学や化学に携わるものは、この薬の処方箋や原料を知りたがったが化学者は一切そのことは外部に漏らさなかった。 「先生、原料が来ま…
知人の紹介で個展を見に行くことになった。 その道では有名な芸術家らしいが、正直言ってまるでわからない。 この「右をむいたひと」という作品も、本物のようにリアルな人形だが、直立して左をむいている。 つまり後ろ向きな性格の人間ということだろうか?…
君ねえ・・わざわざ私がこうやって訪ねてきたんだから少しは誠意を見せたらどうなんだ? なんだその目は!? 君のミスのせいでうちの会社の信用はガタ落ちなんだぞ? おいわかってるのか!? 会社でも家でもフラフラして楽しいか? なっ!なにを出す気だ!?…
友人がお茶を出してくれた 苦かった 次はオレンジジュースを出してくれた 甘かった 次はコーラを出してくれた 炭酸が少々キツかったがおいしかった 次はコーヒーを出してくれた 熱かった 友人は何やら悔しそうな顔をしている 【解説】
とある中古車店。 「良いか、家は痛車は一切扱わないからな!」 「はい」 そんな中、一台の車を売りに一人の男がやってきた。 「これ・・・」 「この状態でしたら・・・」 店の者と商談をしている中、車を売りに来た男は思った。 『これも一種の痛車かな・・…
生まれたときからずっと猫を飼っていて、その猫、もうお婆ちゃんといってもいい歳だった。 私はちっちゃい頃から喘息がひどくてよく入院をしていた。 小学生の頃、喘息の発作で入院し、病室で夢を見た。 夢の中でそのお婆ちゃん猫が語りかけてきた。 「○○ち…
「お姉ちゃん、私にはそのブレスレット頂戴!」「はい」 「お姉ちゃん、私にはそのペンダント頂戴!」「はい」 「私は指輪ね」「お姉ちゃん、靴はいいの?」「服は?」 「靴はサイズが合わないもの、それに服は・・・。」「誰も着ないか」 【解説】
妹は両親が年老いてから出来た子だったため両親は妹に愛情を注いだ。 私は居場所が無くて妹を殺したいぐらいだったが、高校卒業と同時に家を出た。 あれから二十年近くが経ったが何とか生活はしている。 そんな中妹から電話がかかってきた。 「お姉ちゃん助…
ある日、僕が散歩に行くと近くの公園で娘が遊んでいるのを見た。 時間は午後5:00を過ぎた頃だった。 僕は、「外が暗くなる前に帰ろうか」と娘に言った。 娘は「うん」と言い、公園を出た。 こんなに正直に僕の言うことを聞くのは初めてだった。 僕は持って…
「少子化」「人口減少」に伴い禁じられていた有機体の人造人間の製作が認められる様になった時代。 「教授!またあの子です」 研究所で作られた人造人間がいずれも問題児ばかりで研究所の人々を悩ませていた。 我侭・凶暴・無口・直ぐに悲鳴を挙げるように泣…
夜遅く、人気のない路地裏を通ると一人の男が立っていた。 近づいてみると、 体中血だらけで手にはべっとりと血が付いた包丁が握られていた。 俺は恐怖のあまり体が硬直して動けなくなった。 その男は目をひん剥きながら、俺の方を指差して、 「う…う…うぅ………
俺と友人は同じ故郷でやることなすこといつも一緒だったが・・・。 「遭難まで一緒になる事はないだろう!」 「しかたねぇよ・・あ、おい!あれ見てみろ!建物だ!!!」 「俺たちが食うもんなんかねぇよ・・・」 「まぁ行ってみるだけでも」 友人と共に建物…
同窓会・・・・ 久しぶりに会う皆はすっかり変わっていた。 「皆、すっかり変わったわね。見違えちゃったわ」 「変わっていない人も・・・」 Mは相変わらずだった・・・ まるで時に置いてかれたようだ。 友人の一人がこう言った。 「そりゃアレだけ寝ていれ…
仕事が終わり一人で夜道を歩くのは怖い。 残業だったのでなおさらだ。 そんなことを考えながら歩いていると トレンチコートを抱え込んだような格好で立っている男がいた。 変質者にしてはやり方が古い気が・・・ なんていっている場合じゃない。 男はコート…
私の目の前で意地汚くバクバク食べている女は「ナツコ」という・・。 一言で言えば「眼鏡をかけたブタ・人に取り入るダニ」 とにかく私も迷惑している。 しかもナツコの口癖は「自分は過食症だから」 摂食障害の人々に詫びろ!と叫びたい! こいつは悩みもな…
私達の会社の上司は生真面目すぎてうるさい! 「今何時だと思っている!」 と怒鳴って時間時間時間時間・・・・・・ いい加減にしろ!!!! 頭にきたのでよくある仕返しの一種だがお茶に雑巾汁を・・・・。 同じ課のOL全員が見守る中『飲んだーーー!』 …
おーい!ちゃんと安全確認しろよ?したか? 大丈夫でーす!! 彼らの会社はその翌日の朝刊の一面トップで紹介された 【解説】
「『猿の惑星』って映画あったわよね」 「ええ、いつまでも人間の天下じゃないって事なのかしら?」 「嫌よね、いつまでも人間にはがんばってもらいたいわよ」 『猿より俺たちのほうがもうすぐ栄えるよ』 二人の会話を彼は電線の上から聞きながらにやりと笑…
私には6歳年の離れた弟がいるのだが気が弱くて喧嘩に負けて直ぐに泣いて帰ってくる。 国を守るために神の御子と共に戦って英雄にまでなった男爵様を見習いなさいよ! まったく・・・負けたとはいえ男爵様は精一杯戦ったのよ。 でも神の巫女は・・・・。 そ…
虐待を受けて児童相談所に連れて来られた子はそれはひどいものだった。 手の傷は化膿しており痩せこけている。 「ご飯を食べさせてくれないの?」 係りの人がそういうと子供は「ブドウを吸っていた」といった。 この子を虐待した父親は医者だった・・・。 ブ…
クラスのAは成績がよくスポーツ万能で「文武両道」タイプの男だがいやみな奴で弁当も野菜しか食わない、ご飯やパン、イモ類は全く摂らず「ベジタリアンで素敵」とクラスの女子は黄色い声を上げるが俺たちにしてみれば「スカシた奴」というイメージしかない…
「蓮コラ」要はブツブツだらけの見るだけで痒くなる絵である。(中にはこれを好む作家もいる) 私の友人はこれが大嫌いで滑らかな「大理石」などツルツルしたものにしか興味を示さない。 自分が風疹にかかったときにこういった状態になったことがトラウマに…
遠くからパトカーのサイレンが聞こえた。 「やっと警察がきたようですね」 と探偵が言った。 あたしは、いましがた、その探偵にすべてを見抜かれ、命の尊さについて教えられた結果、潔く刑に服すことを約束したばかりだった。 やつらのせいで狂死した夫の復…
E・Pは本当にパスの名人だ。 だからあいつのターゲットになってはいけない。 スルーすることが大事だ。 尚且つ好きな子がターゲットになりそうなときは守ってあげなきゃいけない。 出来るだけの証拠を集めて。 そうそう、このコピペでもあるだろう? 「何…
私が越してきたご近所は皆親切なのだが・・・。 最近何者かがペンキを壁にぶつけたり石を投げたりする。 ご近所の人たちは「犯人は見ていないよ」と言った・・・。 叔父に頼んできてもらうことにした。 叔父と一緒に紅茶を飲む「そろそろかしら・・」 私がカ…