2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧
「父さんをこっちに呼びたいんだけどいいかな」 義母が亡くなり、1人で暮らすようになった義父を心配した旦那からの提案だった。 「それはいいけど…お義父さん、こっちの冬、大丈夫かしら」 私が生まれ育ったこの新潟の田舎町は、豪雪地帯で知られている。 …
子「親父、爺さんの書いた遺言書が見つかったよ。 1.死ぬときは愛するお前たちに見守られながら死にたい。2.派手なのが嫌いだからお葬式は身内だけの密葬にしてくれ。3.墓のような暗くて狭い所は嫌いだから海に散骨してくれ。4.俺の財産はすべてお前…
某芸能プロダクションで平田という女の子の才能がオーディションで認められ一流の作詞家・作曲家をつけてデビューが決まっていたのだが、とんでもないことがおきた。 ワンマンでプロダクションの社長の富野という男が平田を強制的に辞めさせ変わりに自分が推…
ある大富豪は重度の金属アレルギーで食器のナイフ・フォーク・スプーンの類は全て純金を使用していた。 純金は非常に安定した物質なので唯一金属アレルギーになることもない。 しかし、知らない人にとってはいやみにしかうつらないし妬みの対象にもなる。 あ…
「母さんがさぁ・・・パンの耳食べろって言うんだよな」 「硬いしまずいよな、もそもそしているし何であんなの食えって言うんだろ?」 「母さんがさぁ・・・ちゃんと耳も食べろって言うんだよなぁ」 「硬いんだよな、でもめったに食えないし、贅沢はできない…
ある骨董店で『願いの叶う壺』を手に入れた。 店主の話では、それを持ってきた男には足がなかったそうだ。 その男はいくらでもいいからと手っ取り早く金に換えていったと言う。 男いわく 『それは本物なんだ、これが証拠だ』 と無くなった足を指差したと言う…
手相を見てもらったら、 「仕事運は、絶好調。来月には、思いがけない昇進が重なるでしょう」 だって! 【解説】
秋葉原のビル街で、メイド服を着た女の子が 「松坂さま~」「松坂さま~」 と、うつろな目をして歩いていた。 さっきまで 「早く帰ってきてくださいね、ご主人さまっ」 とか愛想笑いしながら、ビルの下でメイド喫茶の広告チラシを配っていた女の子だ。 なん…
側近A「大統領、先日作らせていただいた大統領の銅像ですが、人々が殺到して大評判です。」 大統領「そうなの?そんなに?」 側近A「ええ。連日、長蛇の列で、周りには土産物屋や屋台も出ています。キャンディー、饅頭、水風船…。とにかく凄い売れ行きで、…
完璧な計画だった。 TVでは目当てのダイヤ“麗しき王女の涙”が展示され盛況な模様を報じている。 「“麗しき王女の涙”を一目見ようと大勢の人がここ、ノモセニ博物館に日毎詰めかけています。ノモセニ博物館は、もうじき開館100万人目の入場者を記録します。そ…
今、僕は一人で留守番をしている。 両親が葬式で出かけており、姉は遊びに行っている。 家には僕一人だ。 ドアの鍵を全部閉めてから僕はテレビをつけた。 プロ野球のオールスター戦が放送されている。 パリーグが後攻かぁ...。 どっちが勝つかな? そう思っ…
行商人の荷物に紛れての密入国計画は早くも暗礁に乗り上げた。 「関所の人間とは知り合いで、顔を見ればすぐ通してもらえる」 などと商人は言っていたが、どうやら担当者が替わったらしく馬車のすぐ隣で揉めている。 「悪いが俺がお前を通すのは今回が初めて…
アメリカから交換留学生がやってきた。 私たちと同じ小学5年生にもかかわらずどこか思いつめている。 理由を聞いてみると 「なかなか腕が上がらないんだ・・・」 何のスポーツかわからないが私はアドバイスに 「どこかの道場で訓練すれば」 といってみると …
近くに「ハーブガーデンショップ」が出来たと友人が行って来た。 名前は「Luna・noir」(ルナ・ノワール) 「黒い月」という意味だそうだ。 店長もその名を名乗っていてなんか厨二病っぽい感じがする。 私「どんなものを売っていたの?」 友「私、アロマキャ…
『あのねお母ちゃん!きょう夢でねお兄ちゃんが赤い折り紙で飛行機作ってくれたんだ!そしたらね!おにいちゃんもおそらに浮いちゃったんだ!おにいちゃんはお家もう出ていっちゃったのにね!』 病弱で細身の一人娘。 今はベッドで寝たきりの一人娘とそんな…
医師「ここは楽しいですか?」 捕虜「タノシイデス…」 医師「ここはどうですか?」 捕虜「トテモ、タノシイデス…」 医師「ここはどうですか?」 捕虜「ソコハ、カナシイデス…」 【解説】
その男は医師であり、その腕と実績を買われて院長の娘との結婚が決まった。 しかし男には5歳年上の看護師がおり彼女がいろいろ手を回してくれたので彼はここまでこれた。 しかし、ここまで。 最近疲れたという彼女に男は 「栄養剤をうとう」 といって注射器…
ある妊婦が自分のおなかの中の子供に語りかけた。 「あなたが男の子でも女の子でもいいの。思いやりがあって平和を愛していつも相手のことを考えて微笑みを絶やさず生きていく。そんな子供に生まれたら育ってほしいの」 胎児「父上の命令を受けてここに入っ…
最近家にあるものが一人でに消えていく。 この前は私物が、その前は置物が、そして最近はお金が。 流石に気味が悪くなり、ある日玄関や窓にカメラを仕掛けて出掛けた。 念のために家の中にも仕掛けておいた。 帰ってから確認しようと思ったが、その日は多忙…
俺は12年前工事のミスで洞窟の中に当時10歳だった少年を閉じ込めたことがある。 その少年が実は生きていて助け出されたと聞いた。 事件現場に行くと所持品がまだ置いてあり、ボロボロになった服と生活品があったが、靴だけは見つからなかった。 ネズミなどを…
いつも仕事帰りは必ず道路沿いの商店街を通るんだけど、今日はいつもと違う道で帰った だからいつも買ってる惣菜屋のコロッケは買わなかった いつも寄る本屋さんにも行かなかった いつも公園の入口で「こんにちわ!」と挨拶する小学生達とも会わなかった 初…
このあいだママとお出かけでうれしかったな。 ただ電車に乗ったときに変なお姉さんが何にもされていないのに泣き出したので 「お姉さん、ぶたれてもいないのにどうしてなくの?おかしいよ」 といったらお姉さんがおまわりさんに連れて行かれちゃった・・・。…
この椅子は座ったものが必ず死ぬ呪いの椅子と言われ恐れられてきた。 酒場に置かれていたが、最初に座った人は戦死し、次に座った人は、帰りに交通事故に会って死んだ。 いわくつきになってからも酒を飲むと気が大きくなるのか度胸試しに座る客がいた。 次に…
今この実験場では新しい試みが行われようとしていた、ロボットの作成である。 転送台の前にはCPをいじくっている科学者たちがいる。 きっかけはひとつのアニメだった。 「『ビデオ戦士レザリオン』!?何ですかそりゃ?」 「これが今回の実験の元になった…
ここはある戦場、今は戦の真っ只中。 「よいか!必ずや敵将の首を取れ!」 自軍の大将が雄叫びを上げる。 そして・・・・。 「これは何だ?」 「敵将の首です」 「・・・・・」
「ああ、あの姉妹の心を手に入れられれば僕は死んでもいいや」 『あの三姉妹!?馬鹿じゃ無いの!?』 この男オタクでフィギュアの達人として有名なのだが女を見る目は無い! こいつが夢中になっている三姉妹は性格がひどすぎる。 長女=我侭で自己中心!と…
A子「ここが有名な心霊スポットね。ここに来た人はみんな死後の世界に行きたくなるんだけど、でも、死にきれずに生き地獄を味わうっていう噂よ。」 B子「怖~い。私、行きたくな~い。」 C子「でも、D子は今まで4回も来てるんでしょ?D子が今ピンピン…
「母子家庭の私をいじめるB子よ、死ね!」 A子は、B子の藁人形に五寸釘を打ちつけながら呪った。 次の日、B子は高校の屋上から落ちて死んでしまった。 「どういうこと?なんだか怖い…」 「もう一人殺したいのがC子よ!」 A子は、C子の藁人形に五寸釘…
「解離性多重人格ですか!?」 私達の研究所でクローン人間を作る依頼をある機関から受けたのだがそれが理由だった。 要は 「クローン人間にその人から生まれた別人格を切り離して植えつける」 ということだ。 初の試みなので、皆緊張している。 患者はベッ…
仕事場の近くのアパートに今日から住むことになった 夜、電気を消し寝ようとすると、廊下から何やら物音がした おかしいな、他の住人はもう寝てるような時間なのに・・・ ま、風とかで何か物が動いた音だろ・・・ 特に気にも留めず俺は布団を被った 静寂の夜…