【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】オヤジ狩り

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「おい、金出せよ、ガキ…」

 

「すみません、本当にないんですよ…」

 

僕は今不良達にカツアゲをくらっている。

 

この人気のない路地裏では叫んでも意味がない。

 

「おい、財布だせ」

 

僕は恐る恐る財布を差し出した…

 

「ケッ、こいつマジでもってねぇ」

 

「やっぱガキは持ってないっすね、
他あたりましょうや」

 

「そうだな、オヤジ狩りでもするか」

 

そう言い残し
不良達は僕の財布を投げ捨て消えていった。

 

僕は急いで家に帰り自室に閉じこもった。

 

まだ胸ぐらを掴まれた感触が残る。

 

「ちくしょう、アイツら…」

 

僕は怒りと悲しみで涙を流した、
その時

 

ガチャ、バタン

 

玄関の開く音がした…

 

きっとお父さんだ。

 

お父さんに全てを話してアイツらをやっつけて貰おう。

 

僕は夢中で玄関に走り寄った。

 


そこにはボロボロにやつれたお父さんがいた。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不良達がオヤジ狩りをした相手は

語り手のお父さんだった。

 

 

語り手としては、

「お父さんならやっつけられる!」

と信じていたのに、ボロボロになった姿を見てしまったから、

お父さんに失望してしまいそうなのが恐ろしい…。

 

これで親子関係が崩れなければいいのだが…。