三人家族の家庭にある日
泥棒が入ったお母さんとお父さんが殺された。
子供だけが残された。
泥棒が言った。
「坊主の願いをひとつだけ叶えてやろう」
子供が言った。
「殺害ってなに?」
「お前のお父さんやお母さんみたいになることだ」
子供が言った。
「僕殺害いや」
泥棒が言った。
「坊主それが願いか?」
子供が言った。
「うん」
その瞬間子供は殺された。
【解説】
『僕殺害いや』
↓
「ぼくさつがいいや」
↓
「撲殺がいいや」
によって、子供は撲殺されてしまった。
イントネーションが全く異なるはずだけれども、
「僕殺害いや」
なんて言葉もまた不思議な言葉。
イントネーションは全く異なるものの、
泥棒も混乱して、
無理やり思い浮かべたのが「撲殺がいいや」だったのだろうか?
言葉は難しいものである。