ある学校のA君とB君は成績優秀で、
いつも1位と2位を占めていました。
しかし、1位はいつもA君。
B君はどれだけ頑張っても
A君には適いませんでした。
ある日、
B君はA君を屋上に呼び出し、
屋上から突き落とした。
自殺という結果になり
それからB君はその学校のトップとなった。
その日、
B君は放課後残って勉強をしていました。
先生に、
『暗くなる前に帰れよ―』と言われた後、
居眠りしてしまいました。
気づいた時には、
外は暗闇につつまれ、
B君は急いで帰る準備をしました。
その時、廊下から、
コツ…コツ…コツ…
と音が聞こえてきました。
B君は警備員がきたと思いながらも
ばれないように机にうつ伏せました。
すると、
自分のいる教室のドアが開き、
コツ…コツ…コツ…
その音は自分の前で止まり、
『いな―い』
コツ…コツ…コツ…
とさっていきました。
B君はなんなんだと思いながら
急いで家に帰りました。
次の日、
早く帰るはずだったB君は、
また居眠りをしてしまい
外は先が見えないほどの暗闇でした。
するとまた、
コツ…コツ…コツ…
と聞こえてきたので、
B君は机の下に隠れました。
ガラガラガラ…コツ…コツ…コツ…
その音は、自分の前で止まり、
『いた』
と言った。
【解説】
机にうつ伏せだと見つからなかったのに、
机の下に隠れたら見つかった。
この足音の主は
体が逆さまになっており、
頭が下に来ていた。
コツコツという音は
頭で歩いていた音。
頭でどうやって歩くのか?
という疑問が出るけれど、
その姿を想像するとゾッとしてしまう。