【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】母

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僕の家庭は
父 母 僕 弟 
しかいない。

 

今は梅雨なので
あまり仕事がない。

 

僕は鳶職をしている。

 

父は毎晩のように
母に手をあげている。

 

いわゆる
家庭内暴力。

 

雨の強いある日
母は耐えきれなくなり
家を飛び出した。

 

何も持たず
家を出ていった。

 

次の日
母から電話があった。

 

母「ごめんね…ごめんね…」

 

と何回も繰り返していた。

 

僕は

 

「大丈夫だよ。
次の給料で100万貯まるから
そしたらお母さんと弟と僕の三人で暮らそ」

 

それでも母は

 

「ごめんね…」

 

と泣きながら
繰り返している。

 

僕「今お父さん居ないから帰ってきてよ」

 

母「わかったよ…
おじいちゃんの所行ってくるから待っててね…
お盆には帰るからね…」

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母は何も持たずに家から出ていったのに

母から電話があった。

 

『ごめんね』というのは、

「これから面倒をみれなくてごめんね」

という意味で謝っている。

 

家族は

父 母 僕 弟

しかいないのに

おじいちゃんのところにいる。

 

つまり、母は死んでいる。

 

そして、お盆になれば

お彼岸で帰ってくる。

 

それは、語り手にとって望まない形であるのだが…。