ある一人の男性Aさんは車を走らせていた。
時刻はすでに午前0時を回っている。
『明日も早いし急いで帰りたいな』
人気のないいつもの道をAさんはスピードを上げて走る。
そんななか目の前に人が急に飛び出してきた。
キィィィィィ
ドンッ
ブレーキ音と衝突音が交差する。
『…やっちまった』
車を降りて確認しにいく。
一人の若い女が倒れていた。
『き、救急車!!』
しばらくしてけたたましいサイレンとともに
救急車はやって来た。
女を救急車に乗せ、隊員はAに言った。
『助手席の方は大丈夫だったんでしょうか?』
『俺1人ですから大丈夫ですよ?』
隊員はAを路肩で止まっているAの車に連れていき、言った。
『助手席のほうに蜘蛛の巣状にひびかありますよね?』
Aはうなずく。
『あれどうも内側からの衝撃なんですよ』
【解説】
内側には見えない何かが乗っていた。
しかし、その見えない何かは
事故って頭をぶつけてしまった。
シートベルトをしていなかったんだろうなぁ…