俺の事を大好きだ、
という三人の女の子が俺のために手料理を振舞ってくれるという。
でも、俺は三人の共通の友人Aから事前に聞いてしまったんだ。
この三人の内二人が、
いき過ぎた愛情ゆえに俺を自分だけのものにしようと殺害計画を企てていると。
どうやらその二人、
共謀してるワケではなくあくまでそれぞれが計画してるらしいんだが、
Aは、自分は彼女らの友達だからそれが誰かまでは言えないと、教えてくれない。
こっちは死ぬかもしれないっていうのに。。
頭を抱える内に、
とうとうその日が来てしまった。
俺は彼女らに提案した。
「作ってもらった料理を見て、
気に入ったものを一つダケ食べようと思うんだ」
すると了承するかわりに一つ、
交換条件を出された。
それは、選んだ料理を作った人のものになる、というもの。
そんなもん、
生きるか死ぬかの選択を迫られてる俺には意味のないものだった。
勿論、交渉成立ー
(よし、これで死ななくて済むかもしれない。)
一人目の女が料理を出しながら言った。
「最高のスパイスは作り手の愛情よ」
二人目の女は言った。
「手の込んだ料理は複雑な風味を醸し出すの」
そして最後に三人目の女はご丁寧に料理に掛けたクロスをマジシャンのように取りながらこう言った。
「ジャーン!本日の目玉料理はこちら♪」
もう疑いまくってどれも怪しく思えてきた。。
どれなら俺は死なずに済むんだ?
【解説】
最初の二人は色んなものを混ぜている、
つまり、毒を混ぜていることを言っている。
だから、三人目のものを食べれば毒は回避できるが…
三人目の料理は「目玉料理」
本当の目玉を使った料理である。
そんな相手と付き合うことになったら、
何をしでかすのかわからないため、
生き残ったとしても恐怖は続くだろう。
また、三人目のものとなったら、
他の二人に殺される可能性も…。
自分のことが大好きな状態で三人も放置していたのが問題か…?