ようこそ僕等の館へ。
皆両手をあげて歓迎するよ。
まずここで汚れを落としてね。
汚れがついていると食事に支障をきたしちゃうから。
食事になるまで身体をここであっためようか。
きちんと芯まであたためようね。
さて、じゃあここで料理を待とうか。
君等がお腹が一杯になるまで食べられるから、
楽しく待っててね。
僕はコックと一緒にいるから。
――扉がバタンと閉められ、鍵をガチャガチャと閉める音がする。
客人はしばらくしてから、慌てだした。
「し……しまった!!早く出ないと……」
【解説】
『君等がお腹が一杯になるまで食べられるから』
↓
「君等が、(誰かの)お腹が一杯になるまで食べられるから」
つまり、客人が食べられてしまう。
『きちんと芯まであたためようね』
って言っているから、
熱で温められるのか…
一気に焼かれるよりも
じわじわ熱で温められる方が苦しんでしまいそうである