【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】生死を賭けたゲーム

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突然、謎の組織に連れ去られ、
謎の空間に閉じ込められた。

 

真っ暗で何も見えない。

 

一緒にいた友人はどうなったんだろう。

 

同じく捕まったのだろうか。

 

「君にはゲームをしてもらおう。
なぁに、簡単さ。
この真っ暗な空間で、空間内の人間を殺せばいい。
ちなみに、この空間には君を含め二人の人間がいる。
さて、この空間内にある拳銃を見つけ出し、人を殺してごらん。
生き残った方を出してあげよう」

 

「なんて悪趣味なんだ」

 

しかし、こういうゲームの展開はだいたい決まっている。

 

どーせ、この空間にいる人間ってのは俺の友人なんだろう。

 

カツン、と音がした。

 

足に何か当たったのだ。

 

触れてみると、
何か冷たくて固いものだった。

 

なんてこった。

 

先に俺が拳銃を見つけてしまった。

 

本当に、友人を殺せば俺は助かるんだろうか。

 

いや、駄目だ。

 

あいつは大事な友人なんだ。

 

殺せない。

 

俺には彼女もいないし、
両親とは仲が悪い。

 

彼女もいて、
両親から愛されている友人が生き残るべきだ。

 

俺は拳銃をくわえ、
カチリと音を立てる引き金に触れた。

 


パン!!パァン!!

 


銃声は2つ聞こえ、
見ず知らずの男が生き残った。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『この空間には君を含め二人の人間がいる』

 

つまり、この空間には

語り手と『見ず知らずの男』しかいない。

 

友人なんて実はいなかった。

 

しかし、語り手は

相手が友人だと思い込み、

自殺をしようとした。

 

見ず知らずの人は

『なんて悪趣味なんだ』という言葉や

最後に引き金を引く音によって

語り手の位置を把握し発砲。

 

語り手は自殺するために発砲。

 

そのため、銃声が2つ聞こえ、

見ず知らずの男が生き残った。

 

 

見ず知らずの人は

殺すつもりで撃ったのか、

 

それとも

「引き金を引いたということは、俺を殺す気だ!」

といった正当防衛で撃ったのかはわからない。

 

見ず知らずの人にとって

「相手は自殺した」

とは考えづらいだろうから、

 

「自分が殺したんだ…」

という想いを胸にこれから生きていくのだろう。

 

その生き方もまた

地獄のように感じる。