【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】湖の家族

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おれは32才のサラリーマン。

 

4年前に結婚して、
去年ついに男の子を授かった。

 

まさに幸せの絶頂だ。

 

しかし、その2年後のことだ。

 

おれはリストラされ、家計は火の車。

 

当然2才の息子を育てるための養育費なんて確保できず、
仕方なく湖に沈めることにした。

 

湖についた。

 

とても大きくて深い、きれいな湖だ。

 

涙がでた。

 

゛申し訳ない゛

 

そう思いながら息子を湖に突き落とした。

 

ふと遠くを見ると
男の子をはさんで立っている
家族らしき3人を見つけた。

 

男の子は沈めてしまった息子と
同じくらいの年だろう。

 

どうやら見られてはいないようなので、
気づかれないようにこっそりと帰った。

 


その日から毎日不思議なことが起こった。

 

゛殺す゛や゛復讐゛などと書いた紙が
家のポストに入っていたり、
おれと妻の写真に釘をうったわら人形などを
ドアに貼られていた。

 

ただの悪戯だろうと最初は無視していたが、
ある日警察に行かざるをえなくなった。

 

人の指が入った封筒が
家のポストに入っていたのだ。

 

警察に行き、事情を話した。

 

息子を殺してしまったことも。

 

すべてを話した。

 

すると、その警察官は湖に私たちを連れて行った。

 

゛その辺りを見て下さい゛

 

そう言われて湖を見る。

 

その瞬間、私は湖の中へ沈んで行った。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り手は息子を沈めるときに

間違えて別の家族の子供を殺してしまった。

 

『男の子をはさんで立っている家族らしき3人』

この男の子が

実は語り手達の子供だった。

 

きっと二人とも

自由に遊んでいるうちに

位置が入れ替わってしまったのだろう。

 

語り手たちとは別の家族は

息子がいないことに気づく。

 

そして、息子がいなくなったのは

語り手が行ったことだと気づく。

 

語り手に復讐するために

住所を突き止めて嫌がらせを始め、

語り手の息子を殺し、

指を切って語り手の家のポストに入れた。

 

その結果、

語り手は警察に相談するが

この警察官こそが嫌がらせを行っている本人であった。

 

つまり、殺された息子の親である。

 

自分の息子を殺された恨みで

語り手夫婦は湖に突き落とされてしまった。

 

 

息子を沈める時に別の子だと気づかなかったのだろうか?

 

服装も違うだろうに。

 

たまたま全く一緒の服装で、

全く一緒の髪型だった?

 

「息子を湖に沈めて殺す」

 

そのことしか頭になく、

息子の姿なんて目に入らなかったため、

服装が違っても気づかなかったのだろう。

 

 

お金は家庭を崩壊させたり、

手を出してはいけないことに手を出してしまうほど

大きなダメージを与えてしまうから恐ろしい…