アメリカから交換留学生がやってきた。
私たちと同じ小学5年生にもかかわらず
どこか思いつめている。
理由を聞いてみると
「なかなか腕が上がらないんだ・・・」
何のスポーツかわからないが
私はアドバイスに
「どこかの道場で訓練すれば」
といってみると
「日本には無いんだ」
といわれた。
私は彼が動物が好きらしいということで、
動物ではないが子供に人気の
「ジバニャン」の特大サイズのぬいぐるみを
彼にプレゼントして元気を出してもらいたいと思った。
彼がアメリカに帰った数ヵ月後
彼からエアメールが来た、写真つきで。
「君のおかげで腕があがったんだ、大きいのも理由かもね」
それをみて私は彼の手紙と写真を破り捨てた・・・。
そして写真の破片は燃やした・・
アメリカでしか出来ないことって・・・。
そしてアメリカには大人になっても
絶対行きたくないと思った。
【解説】
『何のスポーツかわからないが』
これは射撃のこと。
『君のおかげで腕があがったんだ、大きいのも理由かもね』
語り手がプレゼントした
「ジバニャンぬいぐるみ」を的として
穴だらけにした写真を送ってきた。
そのため、語り手は
『それをみて私は彼の手紙と写真を破り捨てた・・・』
『そして写真の破片は燃やした・・』
せっかくプレゼントしたものを穴だらけにされたのだから、
怒ってしまうのも無理はない。
ただ、写真の破片をさらに燃やす行動に出たのは
なんだかちょっと怖いのだが…。
それほど見たくないし、
怒りに身を任せていたのだろうが…。
アメリカには「全米ライフル協会」などというものがあるが、
調べてみたところ、日本にも
「日本ライフル射撃協会」
なるものがあった。
ちょっと調べただけなので、
違いはわからないが、
使うライフルは異なるのだろうか?
正直面白そうなのでライフル射撃をやってみたいと思ったのだが、
重い腰をなかなか上げることができないのが悲しい…。