近くに「ハーブガーデンショップ」が出来たと友人が行って来た。
名前は「Luna・noir」(ルナ・ノワール)
「黒い月」という意味だそうだ。
店長もその名を名乗っていてなんか厨二病っぽい感じがする。
私「どんなものを売っていたの?」
友「私、アロマキャンドルが欲しかったんだけど
『そんなものは無い』って言われちゃった・・・・」
私「随分横暴ね!」
友「でもね、庭はハーブで彩られていたし
それで出来たハーブティ買ってきたわ」
私「ガーデン見られる?」
友「はい」
友人はスマホで撮った画像を見せてくれた。
確かに庭は彩りはいいが・・。
私「無い、一つもない・・」
友「何が?」
私「あんた、このハーブティー飲んだ?」
友「まだ飲んでいないわよ、
あんたにもお土産に持ってきたんだけどさ・・」
私は友人に「飲むな」というと
すぐにあるところに電話をかけた。
その後が大変だった
「Luna・noir」の周りは黒山の人だかりが出来て
庭のハーブは綺麗に無くなった。
それを見てほっとしたと同時にぞっとした。
【解説】
語り手がスマホで撮った画像を見て、
『無い、一つもない・・』
と言ったのは、
本来ハーブティーに使われているハーブが植えられていなかったため。
(季節によっても異なるが、レモングラス・ミント・ローズヒップなど)
その代わりに見たことないものが植えられていた。
『私は友人に「飲むな」というと
すぐにあるところに電話をかけた』
『「Luna・noir」の周りは黒山の人だかりが出来て
庭のハーブは綺麗に無くなった』
ということから、
語り手は警察に電話をかけ、
お店の人を捕まえる警察官と
ハーブを始末する鑑識が来た。
つまり、このハーブは脱法ハーブだったのだろう。
『それを見てほっとしたと同時にぞっとした』
やはり想像通りの脱法ハーブで
そのお店がなくなったことにほっとしたが、
友人がこのハーブを飲んでいたら…
などといったことにぞっとした。
ただ、脱法ハーブって価格が高いように思うけれども、
そこらへんはどうなんだろうか?
「かなり高かったからとても良いものに違いない?」
とでも思ったのだろうか?
家電などであれば、
「高いものであれば色んな機能がついているだろう」
と買ってみたら、
本当に欲しい機能がついていなかった、
といった話はよく聞く。
(欲しい機能がないから良いものではなかったと思うのは
その購入者の主観であるが)
「価格が高い=品質が良い」
というものも当然あるが、
品質が良くなくても高いものもあるので、
気を付けたいものである…。