側近A「大統領、先日作らせていただいた大統領の銅像ですが、
人々が殺到して大評判です。」
大統領「そうなの?そんなに?」
側近A「ええ。連日、長蛇の列で、周りには土産物屋や屋台も出ています。
キャンディー、饅頭、水風船…。
とにかく凄い売れ行きで、経済効果も抜群です。
みんなの笑顔が溢れています。」
大統領「嬉しいわ。でも、そんなに人気なら一度その様子を見に行きたいわね。」
側近A「本当ですか?国民は大喜びですよ。この国にもやっと春が訪れます。」
【解説】
『キャンディー、饅頭、水風船…。
とにかく凄い売れ行きで』
水風船…?
おそらく大統領の銅像は
水風船などの的として
市民の不平不満のはけ口となっているのだろう。
そんな扱いを受けている大統領の銅像。
側近Aはこのことを知っていそうだが、
大統領にその場所へと行ってもらうように誘導しているのだとしたら…
『大統領「嬉しいわ。でも、そんなに人気なら一度その様子を見に行きたいわね」 』
と実際に大統領が赴いた時にはどんなことになるだろうか…?
水風船では済まず、
最悪なぶり殺しにされるのでは…?