火災報知機の設置をするので○月×日は部屋にいて下さいと大家さんに言われていたのだが、
その日は仕事でどうしても休めない。
勝手に入って設置して下さいと、大家さんにお願いしておいた。
その日、仕事をしていると大家さんから携帯に電話があった。
「困るんですよ、他の部屋の都合もあるんですから。
お隣さんの明日の予定と替えてもらったんで明日はチェーンかけないでくださいね」
【解説】
チェーンは人が部屋の中にいないとかけることができない。
しかし、この日は語り手が仕事に出ている。
つまり、誰かわからない人物が
語り手の部屋に侵入している。
…大家さんはチェーンがかかっていて諦めたようだが、
チェーンかかっているのであれば人がいるのだから、
開けてもらえるまでインターホンなどを押して
粘ってみるのが普通なのでは…。
粘ってみても出ないのであれば、
もっと電話で激怒しても良いだろう。
「いるんだったら出て来い!」
などと。
チェーンをさらっと流した大家さんが
なんとなく怖く感じてしまう。