【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】ものごころ

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みんなは自分が「ものごころ」ついた瞬間って憶えてる?

 

これはある意味体験した話

 

「ものごころ」ついた瞬間は幼稚園にあがる直前だったと思う

 

今でもはっきり思い出せる、公団の前の広場に3人の子供が立っている

 

母親は公団の入り口の近くで井戸端会議していた

 

「僕」の服装はデニムのジャケットにジーンズ、

 

半そでで半ズボンの2人とは少し違っていた

 

そのときの「僕」はどうやら自己紹介をしていた、

 

5才だと指で表していた、そのポーズは少しきざったらしかった

 

それが「僕」の「ものごころ」の一番はじめの記憶だ

 

それから幼稚園に通い、小学校で教師に反抗し、

 

中学で絵に目覚め、高校でデザインを勉強し、美大へと通う

 

そんな人生をリアルタイムで送っている、20年近くの「僕」の人生だ

 

ただ最近になって不思議なことがある

 

「僕」は見ていたんだ

 


その3人の子供を少し遠くから

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

『ものごころ』の話をしているのに、

文章が「客観的」なものになっている。

 

3人の子供の中には語り手であるはずの『僕』が

混じっているのに、最後の一文で

『その3人の子供を少し遠くから』

とある。

 

この語り手は二重(多重)人格であり、

もう一つの人格を通して見たきたころを書いたのだろう。

 

最近になってようやく『今の語り手の人格』が

表になって出てきた、主人格となったと言えるのかもしれない。