今日仕事の帰りにいつものバスに乗ったんだ。
たまたまシルバーシートの向かいのシルバーシートじゃない席に座っていたとき、
7,8人くらいのじいちゃんばあちゃんが乗ってきた。
ばあちゃんが一人だけ座れなかったんで当然席を譲ったんだけど、
そしたらそのおじいちゃんが親指と小指を近づけ指先を合わせ下から上に持っていきながらパッと広げ、
親指と人さし指を合わせ、反対の手でも同じことして、片方の手を斜め前に出した。
すぐ手話だと気づいたんだけど見るとおじいちゃんおばあちゃんみんなやってた。
多分「ありがとう」なんだろうなと思って会釈したんだけど、
「いいんですよ」と手話で返せたらどんなに良かったろうと思った。
【解説】
この物語で出てくる手話の意味は、
『親指と小指を近づけ指先を合わせ下から上に持っていきながらパッと広げ』
⇒ 「おめでとう」の意味
『親指と人さし指を合わせ、反対の手でも同じことして、片方の手を斜め前に出した』
⇒ 「いつまでも」の意味
「おめでとう、いつまでも」と言葉で言われたら、
果たしてどうリアクションをとれば良いだろうか?
意味が少し足りない気がする。
もしかしたら、語り手には見えない女の人と
新婚のように寄り添って歩いていて、
「結婚おめでとう。いつまでもお幸せに」
という意味かもしれないが、
他のおじいちゃんおばあちゃんもしていた。
仮に女の人と新婚のように寄り添って歩いていたからと言って、
みんながみんな同じことを思うだろうか…?
別の解釈だとしても、
「おめでとう」の意味がよくわからない。
別世界に飛ばされたことにおめでとう?
手話の意味が間違っているのかもしれないが、
みんながみんな「?」が出るような意味の手話をしていたことが
非常に怖いと思ってしまう。