夜、夢を見た…
僕の大好きなおじいちゃんが何かを頼むように…
「あぁ…って…」
そこでバッ、っと起きた
背中に寒気がする…
母からメールが着てた
おじいちゃんが死んだ…
今夜、葬儀をしてもらう事になった
ふと思った…あの夢はなんだ?
おばあちゃんに聞いてみた
「お前さん、歌をやってるだろ?
多分、それを聞きたかったんだろう」
それを聞いてホッとした
おじいちゃんは僕の歌が聞きたいのか…ヨシッ…
夜、また夢を見た…
「おじいちゃん…」
「あぁ…って…」
「いいよ、おじいちゃん…」
すると、おじいちゃんは素敵な笑顔を見せ、どこかに消えた…
翌日…
「あれ?今日体軽りぃ~」
【解説】
体が軽いと感じているのは、
語り手は死んでしまい、
体がふわふわしているから。
『あぁ…って…』
『いいよ、おじいちゃん…』
という会話は
おじいちゃんからすると一緒に死んでほしいとか
そういう道連れ的な言葉だった。
それに承諾した語り手は
死んでしまった。
道連れにしたけれど、
おじいちゃんと語り手は出会えるのだろうか?
結局出会えないのであれば
語り手は死んでしまった意味がないことに…。