私のお母さんはすごくおっちょこちょい。
例えば、
テーブルに運んで来たサラダのお皿をひっくり返しちゃったり、
今洗ったばっかりの服をまた洗濯機に入れちゃったりとか。
でも、私はそんなお母さんが大好きなんだ。
あ、お母さんが呼んでる。
夜ご飯の準備の手伝いか。
じゃあ、エプロンつけなきゃね。
私がエプロンをつけていると、
「ガンッ!!」
後ろですごい音がした。
振り返ると、
床に野菜が散らばっている。
「まな板ひっくり返しちゃった」
とお母さん。
もう、おっちょこちょいなんだから。
私は散らばった野菜を拾おうとして
その場にしゃがんだ。
私は一気に青ざめた。
【解説】
お母さんがまな板をひっくり返してしまった時に、
その弾みで包丁が語り手のすぐそばに飛んできていた。
もしかしたら、
その包丁は語り手に刺さっていたかも…?
しゃがんだ時に包丁に気づかずに
切ってしまうこともあったかも…
何にせよ、
近くに包丁が落ちているのを見たら
ヒヤッとしてしまう…