生まれたときからずっと猫を飼っていて、
その猫、もうお婆ちゃんといってもいい歳だった。
私はちっちゃい頃から喘息がひどくてよく入院をしていた。
小学生の頃、喘息の発作で入院し、病室で夢を見た。
夢の中でそのお婆ちゃん猫が語りかけてきた。
「○○ちゃん、苦しいか?
私は今から遠くにいくから、
○○ちゃんの苦しみの元も持っていってあげるね」
目が覚めて親に聞いたら、
そのおばあちゃん猫は昨夜、
老衰で静かに死んだらしい。
それからは喘息は良くなって、
発作がでることもなくなった。
猫が本当に持っていってくれたんだ…。
【解説】
『生まれたときからずっと猫を飼っていて』
語り手の喘息の原因は猫アレルギー
そのため、
お婆ちゃん猫が死んでしまったことで
アレルギーの原因が取り除かれて
『喘息は良くなって、発作がでることもなくなった。』
おばあちゃん猫は語り手が猫アレルギーと知りつつも
語り手と関わりたかったんだろうなぁ・・・