仕事が終わり一人で夜道を歩くのは怖い。
残業だったのでなおさらだ。
そんなことを考えながら歩いていると
トレンチコートを抱え込んだような格好で立っている男がいた。
変質者にしてはやり方が古い気が・・・
なんていっている場合じゃない。
男はコートをはらりと・・・・
「キャーーーーーーーー!!!!!!」
警察「それで男の顔は見ましたか?」
私「そ・・それが」
警察「何か特徴は?」
私「無いんです、何にも無いんです!!!」
【解説】
『私「無いんです、何にも無いんです!!!」』
犯人は透明で何もなかった。
つまり、透明人間だった。
となると、何がしたかったの?となるけれど、
透明という事実に悲鳴を聞けるから良いのだろうか…?
妖怪のっぺらぼうみたいなのも
似たようなものな気もするし。
ただ、悲鳴を聞きたい、怖がらせたいのであれば、
透明人間であれば、肩と叩いたり、
心霊現象に見せかければ良いような気も…
正直こんな変質者のようなことをしなくても、
簡単にこれ以上に怖がらせることが可能なはず…。