「『猿の惑星』って映画あったわよね」
「ええ、いつまでも人間の天下じゃないって事なのかしら?」
「嫌よね、いつまでも人間にはがんばってもらいたいわよ」
『猿より俺たちのほうがもうすぐ栄えるよ』
二人の会話を彼は電線の上から聞きながらにやりと笑った。
【解説】
会話しているのは猿。
猿たちは人間に頑張ってほしいらしい。
そして、上でバカにしているのは「カラス」と思われる。
電線の上にいながら知能の高い生き物と言えば、
「カラス」だろう、と。
『猿より俺たちのほうがもうすぐ栄えるよ』
という言葉から
カラスは「カラスの惑星」を作ろうとしている。
カラスは緩んでいれば蛇口もひねられるし、
助けてもらったら恩返ししにくることもあるし、
嫌がらせをしてくることもある。
そのくらいの知能を持っているため、
このカラスが更に進化すれば
実際に「カラスの惑星」を作り上げようと試み始めるかもしれない。
ただ、現状でも
ゴミを漁っている間に邪魔しにきた人に対して
嫌がらせをするカラスもいるようだ。
となると、ゴミ捨て場に関しては
すでにカラスの惑星を作っているようなものなのでは…