「蓮コラ」
要はブツブツだらけの見るだけで痒くなる絵である。
(中にはこれを好む作家もいる)
私の友人はこれが大嫌いで滑らかな「大理石」など
ツルツルしたものにしか興味を示さない。
自分が風疹にかかったときに
こういった状態になったことがトラウマになった。
友人はその後バイオ科学技術に進路を進めて
さまざまなウィルスを治す薬を手に入れてきた。
ある意味ウィルスの電子顕微鏡で見たものも蓮コラかもしれない。
ところが友人が何かを顕微鏡で見て青ざめた・・・。
その後彼は特殊な機械を作り・・・・。
友人と連絡が取れないというので
私は友人の研究所に行ってみると・・・。
あの機械から微粒子とも言える粉のようなもの、
そしてゼリー状のもの
最後に奇妙な臭いのする液体と友人の服が出てきた。
私は・・・・声が出なかった。
【解説】
友人が見たものは自分の細胞。
一番身近な自分の体がブツブツだったため耐えられなくなり、
「細胞を粉々にする機械」を作って自らその中に入った。
粉のようなものは「細胞の破片」
ゼリー状のものは「原形質」
奇妙な臭いのする液体は「血液中の血しょうや細胞内の液胞からであt液体」
つまり、友人は自分の身体を細胞レベルでばらばらに分解して
ブツブツを綺麗に消した。
その代償に命を失ってしまった。
死んででもブツブツを解消したいと思う友人が恐ろしいが、
そこまで徹底できているのは尊敬してしまう部分でもあるのだが…。