俺と友人は同じ故郷でやることなすこといつも一緒だったが・・・。
「遭難まで一緒になる事はないだろう!」
「しかたねぇよ・・あ、おい!あれ見てみろ!建物だ!!!」
「俺たちが食うもんなんかねぇよ・・・」
「まぁ行ってみるだけでも」
友人と共に建物に行ってドアを叩くが反応がない・・。
やっぱり廃屋なんだろうか?と思ったときに
後ろからゾンビのような生き物が・・・。
「な、食い物あっただろ」
「調子いいなお前は!しかし何の研究所だったんだ?」
「『不老不死』の研究だったみたいだな、
まぁ失敗してくれて良かったけど」
「食い物にも限りがあるんだから早くSOSの方法考えようや!」
まったくいつになったらここから出られるんだろうね・・・・。
【解説】
『『不老不死』の研究だったみたいだな、まぁ失敗してくれて良かったけど』
失敗してどうなったのか?
『ゾンビのような生き物が・・・』
失敗した結果、
ゾンビのような生き物が作られてしまったということだろう。
研究者たちはそのゾンビに殺され、
自分たちもゾンビになってしまったか?
では、語り手達は何者なのだろうか?
このゾンビばかりが溢れている研究所で
『な、食い物あっただろ』と言っている。
普通であればゾンビを見たら
逃げ出すと思うのだが…
それでも逃げ出さず、
ゾンビばかりの場所で食料を確保しているということは、
この二人は人間ではなく
屍を食べる「グール」という種族だろう。
ゾンビを食料としている。
しかし、そのゾンビにも限りがあるため、
早くSOSの方法を考えつかないと
結局は飢え死にしてしまうことに…
RPGなどではゾンビと一緒にされてしまうグールであるが、
実は知能もきちんとあるし、死んでいるわけでもないようだ。
となると、人に混じって存在していても、
食べているもの以外で気づくことはないということか…