【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】怨念

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私がこの家に来た時
あの子は生まれたての赤ん坊だった。

 

私は休むことなく働き
あの子と共に時を刻んだ。

 

あの子が綺麗な花嫁をもらった時も
私はそばにいた。

 

あの子の嬉しい時も悲しい時も
私はすべて知っている。

 

そんなあの子が天国に召される日
私は哀しくて鳴いた。

 

その声が
皆にあの子の死を伝えた。

 


私も年老いた。

 

もう100年もの間
あの子のそばで働き続けた。

 

あの子と共に
私も休もう。

 


一緒に眠りにつける事を誇りに思った。

 

しかし現実は違っていた。

 

私の体は見るも無残な程に粉々になった。

 

こんな体では
もう哀しくて鳴くこともできない。

 


気持ちだけが残ってしまった。

 

なぜあの子と共に眠らせてくれなかったのか。。

 

なぜ私は粉々にされてしまったのか。。

 

誰が。。
なぜ。。

 

誰が。。
なぜ。。

 

誰が。。
なぜ。。

 


どうしてくれよう。。

 


どうしてくれよう。。。。

 

 

どうしてやろうか。。。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元ネタは『大きな古時計』で

語り手が大きな古時計。

 

廃棄された古時計は

哀しくなって

切なくなって

恨めしく思って…

 

そして、これから

大きな古時計の怨念が世界を襲う…?

 

 

こういう話を読むと

物の処分の仕方に悩んでしまう…