私は裏薬局に行き
寿命を伸ばす薬を買いにいった。
末期癌の私は余命があと1日しかなかった。
しかしそこの薬局に売ってる。
寿命を伸ばす薬は飲めば
5日の間寿命を引き延ばせ
更に病気も効き目があるうちだけ
ほぼなかったことにできる夢の薬だ。
私「寿命を引き延ばす薬あるだけ下さい」
店員「申し訳ありませんが
他にも需要者が多い為
その日一人一錠のみの販売です」
私「分かりました。じゃあ一錠下さい」
店員「有り難うございます。3000円です」
3000円で5日寿命が延びるなら安いものだ。
店員「有り難うございました。
この薬局は週一営業となっております故
また来週お越しくださいませ」
私「分かりました。有り難うございました」
私は店を出て安心した。
もう癌なんて恐れること無いね！
【解説】
余命が残り1日で、
寿命が延びるのは5日。
しかし、薬局は週一営業。
つまり、来週まで生きていることはできない。
余命1日とか、
そこまで当てになるものではないけれど、
仮に本当に末期癌で余命1日だとしたら、
買い物に行くことなんてほぼ無理ではないだろうか。
それなのに、普通に買いに行っていることが怖い。
それにしても、3000円という低価格で、
病気もほぼなかったことにできるとか
ほんと夢の薬である。
寿命とか関係なく、
病気になったら使いたいし、
長生きしたい人は毎週飲み続ければいいのだから。
