私は愛する洋介と別れてしまった。
私にとって洋介は海みたいな存在だった。
私を好きさせては遠ざけた。
まるで波と一緒…
…私は洋介に捨てられたの。
私は気づいたら洋介に溺れてたみたい。
私重たいよ、もうダメみたい(泣)
…この時の洋介はすごく冷たかった。
はじめて洋介が怖いと感じた。
でも最後は優しく洋介に包まれた気がする………
【解説】
『私にとって洋介は海みたいな存在だった』
とのことなので、後半の『洋介』の部分を
「海」に変換して読んでみる。
すると、
語り手は海に投げ捨てられた結果、溺れてしまい、
海の冷たさを感じながら、海に恐怖を感じた。
でも、死ぬときに、
海に優しく包まれた気がした、
ということに。
このまま読むのと
海に変換して読むのとでは、
意味合いが全く異なるのが面白い。
また、どちらも違った恐ろしさがある。