【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】優しい妻

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妻は優しくて、
よく気の利く女性である。

 

私は2ヶ月程前から入院しているが、
まさに痒いところに手が届く、
そんな看病をしてくれる。

 

私はそんな妻の心遣いに頭が下がるばかりだった。

 

私「すまんな。面倒ばかりかけて…」

 

妻「何言ってるんですか、あなた。夫婦でしょ」

 

この女性と結婚して良かった。

 

涙が出そうになる。

 

そんなある日のこと。

 

妻は看護師に、頼みに頼んで、
許しを貰うと家具屋へ畳ベッドを注文し、
病院の味気ないベッドと取り替えてくれた。

 

井草の匂いがする。

 

「やはり畳は良い…」

 

そこで思い出す。

 

以前私は妻にこう言った覚えがある。

 

「死ぬときは、畳の上で死にたいな」

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすぐ語り手は死んでしまうため、

畳ベッドへと取り替えられた。

 

 

もしかしたら、語り手は余命を知っておらず、

ここで初めてもうすぐ死ぬことを悟ったかもしれない。

 

それはそれで辛いことだろうが、

この語り手であれば

妻の心遣いだと思えばすんなり受け入れられるだろう。