僕には、超能力がある♪
それは、仮死状態にすることができるんだ☆
その能力に気付いたのは、
親が海外に2週間旅行に行った時なんだ。
それで、お祖父さん家に預かられるはずだったんだけど、
もう中2だし2週間位一人でくらせる！
って言い張って自分の家にいたんだ。
それでね、帰ってくる2日前くらいかな？
自分の部屋に居たらなんだか、
体が軽くなり何も見えなくなった…
けど意識はあるんだ…。
そんなことを思ってるうちに親が帰ってきたのだ。
そして、僕の部屋に来た母は
僕は疲れて寝ているのだと思ったのだ。
でも、僕起きている。
数時間後、僕は普通の状態に戻った。
やっと戻れた(o><o)
でも俺にこんな能力があったとは…
それから一週間位たったら、
母が僕にお使いを頼んだ。
しょうがなくしぶしぶ行くと
帰りに一枚の紙を渡された。
なんだろうと思いながら、家に帰り、
紙を持って自分の部屋へ行った。
「なんだろうこの紙？」
よく見てみると名前の記入欄がある。
なんとなく誰にも見せる訳でもないので、
暇だったし書いてみた。
「おーい!ご飯だよー!」
母の声がする。
僕は返事をし、
紙を机の上に置いたままご飯を食べに行く。
食べ終わり自分の部屋へ帰ってくると、
この前の能力また確かめたいな…
と思い使ったみた…。
成功した。
「やった！」
そう思いながらその状態でいると、
母が部屋に来て僕の名前を呼びながら体をさすっている。
起きないことに母は焦り、
救急車を呼んだ。
救急車がついたようだ。
医者が部屋に入ってくる。
医者は僕の脈を調べ、
「残念ですが…」
と言っている。
母は泣き叫んでいる。
でも僕は死んでいない。
だかその思いは届かなかった。
僕は、その後どこかへ運び込まれた。
そして、その瞬間
あの紙がなんの紙だったかわかった…
【解説】
渡された一枚の紙は
「臓器提供」の紙だった。
語り手は仮死状態になり、
心臓が止まっていた。
そのため、
医者に死んでいると判断され、
母は臓器提供の紙を見て、
臓器提供をすることにし、
語り手は本当に死んでしまった。
それにしても、
仮死状態になれるって能力は
一体何に使うんだろうか？
もし仮死状態になれても、
「もう一回やろう！」
なんて思わないのだが、
これは若いからこその好奇心というものだろうか？
