ある日、一人暮らしをしている友人と
数日間連絡が取れなかったので、
何か事件に巻き込まれてるのでは、と思い
アパートの大家さんに頼んで
部屋に入れてもらった。
中に入ると
几帳面な友人らしく
靴が綺麗に揃えられていた。
部屋が荒らされた様子もないので
自分の思い違いかと安心し
名前を呼んでみたが返事がない。
何気なく洗面所を覗いてみたら
髪の毛を剃りおとされ、
頭をトンカチで数回殴られた
血まみれで倒れている友人がそこにいた。
数分後警察がきて、
友人の部屋と
友人が生前にいつも自慢していた
左右対称に綺麗に整えられているヒゲを見るなり
『自殺だ』と断言した。
【解説】
友人は
左右対称にするために髪を切る
→なかなか左右対称にならず、気がついたら坊主頭に
→頭の形が左右対称ではなかった
→トンカチで頭の形を左右対称にしようとする
→死んでしまった
という流れ。
死ぬまで行うのだから
病的な几帳面である…。
それにしても、なぜ今更?
と思ってしまったが、
これまではきちんと髪を左右対称にできていたのに、
何かに動揺して左右対称にできず、
こんな悲劇を招いてしまったのだろうか?
動揺した理由は…失恋とか??
ここまで病的だと
ついてこれる人はなかなかいなそうである。