【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】走るお兄さん

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僕が学校から帰ると
毎日若いお兄さんが学校周りを走っている。

 

大学生らしく、いい体つきをしている。

 

運動が苦手な僕はお兄さんに憧れていた。

 


ある日僕の学校で火災報知器のベルが鳴った。

 

どうやら校庭の草木が燃えたようだ。

 

大事には至らなかったので、
みな、焼却炉の火の粉が燃え移ったとか
そんな話で事はすまされた。

 

その日からお兄さんが消えた。

 

そして一週間後、近くのデパートが燃えた。

 

どうやら放火らしい。

 

大きな火災だったので
テレビでニュースがやっていた。

 

ふと中継場所をみていると、
デパートの周りをお兄さんが走っていた。

 

そして一ヶ月後
お兄さんが僕の家の周りを走っていた。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お兄さんが周りを走っているところが燃えている。

 

つまり、語り手の家が次に燃える場所。

 

 

学校の草木が燃えたのは放火かどうかわからないし、

お兄さんが放火しているかどうかもわからない。

 

もしかしたら、不運を撒き散らす人なのかもしれない…。

 

なにはともあれ、

語り手はこれから身構える日々が続くだろう。