【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】カレンダーの謎

スポンサーリンク

久しぶりに実家に帰ると、
亡くなった母を思い出す。

 

母は認知症だった。

 

身の回りの世話をつきっきりでしていた父を
困らせてばかりいた姿が目に浮かぶ。

 

 

そして今は亡き母の書斎に入った時、

私は初めて違和感を覚えた。

 

母にプレゼントしたカレンダーが見つからない。

 

何の気無しにテーブルを漁ると、
ハサミでバラバラにされた幾つかのカレンダーの切れ端が
順序良く並んでいる事に気が付いた。

 

母はどんなに呆けていても、
私のプレゼントは大切にしてくれていたのにと…
私はショックを受けた。

 

私は感傷とともに並べられた日付を整理した。

 

4/44/44/106/113/16/125/67/26/76/174/104/145/16

 

私は一枚だけ向きが逆になっている6/17に気づき、
他の日付と同じ向きに変えていると、一階の父が私を呼んだ。

 

今日から五年振りの父の手料理が食べられる。

 

感傷を胸に押し込み、私は母の書斎を後にした。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カレンダーの日付を元素の周期表の周期/族として置き換えると

以下のようになる。

 

4/4 4/4 4/10 6/11 3/1 6/12 5/6 7/2 6/7 6/17 4/10 4/14 5/16

Ti Ti Ni Au Na Hg Mo Ra Re At Ni Ge Te

 

そして、6/17は逆さまになっていたためAt⇒tAとなる。

 

なので、

Ti Ti Ni Au Na Hg Mo Ra Re tA Ni Ge Te

 

「父に会うな、Hg(水銀)盛られた、逃げて」

となる。

 

 

こんな暗号を作れる母は

本当に認知症だったのだろうか…?

 

母は何かしら認知症の振りをする理由があったのかもしれない。

 

でも、結局父親に

水銀を盛られて死んでしまった母。

 

果たして語り手は

これからどうなるのだろうか?