【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】無邪気

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私は30歳の主婦。

 

私には可愛い娘と優しい旦那がいる。

 

とても愛している。

 

つい先日娘の可愛がっていた猫と犬が、
2匹とも亡くなってしまった。

 

娘はとても悲しんでいた。

 

優しい子。

 

娘は、今年6歳になったばかりでお人形が大好き。

 

娘にはいつも

「どんなものにも命があるだから大切にしなさい」

と教えている。

 

草や樹だって、猫や犬だって、お人形さんだって、
人間と同じ様に生きているんだと教えている。

 

ある日娘が一番のお気に入りだった
くまの人形が壊れてしまった。

 

少し破れてしまったり
目が取れてしまったくらいなら
直してあげられたのだが、
かなり破れて形も分からないくらいになっていたので、
捨てる事にした。

 

娘は号泣しながらも

「今までありがとう」

と言って
そっと袋の中にくまの人形を入れた。

 

やっぱり優しい子。

 

それから数日経ったある日曜日の朝。

 

娘は旦那と家で遊んでいたので私は、
一人で買い物に行く事にした。

 

一人でゆっくり買い物が出来、
気付いた時には一時間以上経っていた。

 

私は急いで家に帰った。

 

『2人共お腹すかせてるだろうなぁ』

なんて考えながら。

 

家に着き玄関を開けると娘が立っていた。

 

「ママ遅い~」

と言いながら
私の手を引っ張りリビングに向かった。

 

私は娘に

「どうしたの?」

と聞くと娘は

 

「リビングに入れば分かるよ」

とだけ言って私の手を離し少し後ろにずれた。

 

私は腰がくだけ子供の様な悲鳴をあげた。

 

「ママ命は大切なのよ。でも私にも簡単に壊せた」

 

娘はくすりと笑った。

 

そして、娘は小さな手に包丁を握りしめこう言った。

 

「いままでありがとう」

 

ソファーには首に縄跳びが巻き付いて死んでいる
無惨な旦那の姿があった。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母は娘に命の大切さを教えるために

猫や犬を殺し、大切にしていた人形も壊した。

(バレないように)

 

母はこれを教育の一環として

正しいことだと思っていた。

 

しかし、子供は

親の背中を見て育つもの。

(猫や犬を殺したり、人形を壊していたことが娘にバレていた)

 

娘は母と同様に

命を壊すことを覚え、

父を殺し、そしてこれから母を殺そうとしている。

 

 

6歳になった小さい娘でも

大切なものを壊されリミッターが外れた状態であれば、

父を絞め殺すことも容易だったのかもしれない。

 

命の大切さを教えることは大事だけれども、

教え方を誤るとむしろ命を軽率に扱ってしまうから

教え方はきちんと考えないといけない。