ある時、一人の看守が看守長に申し出た。
「この監獄全体で殺し合いをして、
最終的に生き残った1人を釈放してみるのはどうか」
残虐な看守長は、
この提案を快諾した。
そして、獄内放送でこう言った。
「これからお前らには殺し合いをしてもらう。
生き残ったやつだけがこの監獄から出ることが出来る。
さぁ、殺しあえ!」
数日後、一人がその監獄から出てきた。
「知能犯の提案を飲むなんて、愚かな看守だなぁ」
【解説】
提案をした看守は実は囚人であり、
監獄全体を潰すための策として
この提案をした。
これで殺し合いが始まり、
提案した看守(囚人)は終わるまでじっと息を潜めていた。
そして、戦いが終わった頃に
一人悠々と監獄を出ていった。
知能犯うんぬん以前に
監獄全体で殺し合いの提案を飲むこと自体が愚かである…