私はとてもおっちょこちょいです。
物忘れも激しいのでよく失敗します。
この間も仕事から帰って玄関の鍵を開けようとしたのですが、
何処を探しても家の鍵がみつかりません。
どうやら失くしてしまったようです。
合鍵は隣県の実家に預けたままだし、
仕方なく管理人さんにお願いして、
玄関の鍵を開けてもらいようやく家に入る事ができました。
ようやく一息ついてふとテーブルを見ると、
家の鍵と、レンタルビデオが。
な~んだ、家に忘れてったのか~。
相変わらずおっちょこちょいだなぁ、
なんて思ってたら、あっ!
レンタルビデオの期限きょうまでだ!
返しに行くの忘れてたよー!
まだ今夜なら間に合うので、
急いでレンタルショップへ返しに行く事にしました。
帰りに家の合鍵作って帰らなきゃ。
全ての用事を無事に済ませて、
家に帰り鍵を差し込んでドアノブを回すと、あれ?
閉まってる。
今確かに鍵を開けたから、ていう事は、
鍵を閉め忘れて出かけたらしい。
本当に自分の忘れん坊ぶりに情けなくなる。
リビングに入り、
部屋の空気を入れ替えようと窓へ行き
カーテンをあけました。
あれー、窓開けっ放しだ…。
そういえば、
今日は会社のロッカーも開けっ放しだったのよねー。
おっちょこちょいもここまでくると致命的だわね。
【解説】
家の中に鍵が置いてあったのに、
なぜ家に鍵がかかっていたのか?
それは、
語り手と同じ会社の人が
ロッカーから鍵を盗んで、家の中に侵入していたから。
犯人が鍵で侵入しているところに
語り手が帰ってきたので
慌てて鍵をテーブルの上に置いたまま隠れた。
そして、語り手が再び出かけたスキに逃げ出した。
窓から逃げたと見せかけるように細工して
玄関から堂々と出ていったので
玄関の鍵はあいていた。
会社の人間が鍵を盗んで部屋に侵入したとばれないように
空き巣に見せかけたのだが、
語り手はそれにすら気づかず。
まぁ、気づかないのがきっと幸せ!
…今後も同じようなことが起こるのであれば問題だけど…