今年の3月、
中学校の同窓会があった。
3年で同じクラスだった人だけで
集まる小さなものだったが、
中学の頃、携帯を持っておらず、
ほとんどの人と3年ぶりな俺は少しワクワクしていた。
「久しぶり~♪」
等挨拶も近況報告も済ませ、
会話も盛上がっていた頃…
A「俺、実はあと1年の命なんだ…」
B「は…?」
C「…」
D「本当に…?」
A「………プッ!アッハッハッハ!!」
B「(・・;)))」
D「何!?冗談なの!?」
C「趣味悪いよ…(~_~;)」
A「クスクスww…ムラサキカガミって、知ってる?」
B「あ~なるほど(^_^;)」
C「えっ?なになに!?(゜□゜)」
D「俺ら知らない」
B「ムラサキカガミってのは、
その言葉を20歳迄覚えていると、
死んでしまうっていう都市伝説だよ」
C「ホントに!?(゜□゜;」
B「まさか!ただの都市伝説だよww」
C「なんだ‥」
D「そんなの信じているのか、お前は?」
A「クスクスww
そんな訳で来年の今頃には俺は死んでま~す。
しょうがないけど┐('~`;)┌」
B「アッハッハ!寂しくなるなぁwww」
A「本当に?ww俺もだよwww」
C「元気でなwww」
D「どうやって!?ww」
A.B.C.D「アッハッハ」
【解説】
Aはムラサキカガミについて
否定はしていない。
そのため、
笑ってはいるけれど、
来年死ぬと信じていると考えられる。
3月の同窓会で
来年Aが20歳になるということは、
ここにいる全員がまだ19歳で。
ムラサキカガミの話が本当ならば、
話した相手全員が1年以内に死ぬだろう。
つまり、
Aはこの場にいる全員を道連れにしようとした。
…とは言っても、
実際興味がない話であれば
すぐに忘れてしまうもの。
きっと誕生日になる頃には
A以外は覚えていないだろう。