【どうも、ジョーカーです。
お二人にはとあるゲームをして貰います。
ルールは簡単♪
・今から絶対声を発してはいけない
・この部屋に隠されている紙を五枚見つける
・五枚見つけられれば部屋から出ることが出来る…………………………
ちなみに、どんなに小さい声でも
発した瞬間君たちの体にくっついてる爆弾が反応して
爆発するからよろしく♪】
唐突に説明をして
そのアナウンスは切れた俺の横にいる弟も一応
ルールは聞いてたようだ。
そして自分達の胸に爆弾らしき物が
くっついているのも確認出来た……
とりあえず、
状況はいまいち信じられないが
今は従うしかないだろう。
俺達はお互いに頷き合うと……。
声を発しないように気をつけ
部屋に隠されている五枚の紙を探し始めた。
途中、急に棚の上に乗ってる物が落ちてきたりなど
ジョーカーによる仕掛けによって声が出そうになったが
必死に堪え、俺と弟は無事に五枚の紙を見つけられた。
すると、
再びジョーカーと名乗る者からのアナウンスが部屋に流れた。
【おぉ!想像以上に早かったね♪
では、五枚の紙に書かれた言葉を大きな声で言ってくれるかい?】
「………………………」
【おっけ♪おっけ♪
引っかからなかったか。
よし、それじゃあ部屋の扉を開けてあげるね。
これで君達は自由だ、おめでとう】
ガチャ
部屋の隅にある扉から
鍵が開くような鈍い音がした。
俺は部屋から出るまで
仕掛けがあるのではないかと思い
油断しないようにした。
弟も俺の裾を掴み
ゆっくりと付いて来る。
あと一歩で外だ!
俺達は助かった!
………
ったく、
ジョーカー……
一体なんだったんだ。
…………………
バーーーン!!!!!!!!!!
【解説】
ルールには紙を見つけられたら部屋から出れると書いてあったが、
爆弾を解除するという説明はなかった。
そのため、外に出て
声を出して喜びあった二人は
爆弾が作動して死んでしまった。
結果的に
ゲームの最中に声を出そうがクリアしようが
最終的に主人公たちは死しか待っていなかった。