俺の名前は筒井翔太!!
どうやら俺は今幽霊だ。
どうしてこうなったかというと…
三時間前…
俺はいつも通り学校に行って、
友達と話し、家に帰ってきた。
最近違和感を感じる。
そこに一本の電話が来た。
俺「もしもし?」
相手「君は翔太君?」
相手は男だ…
俺「翔太ですが…何か要ですか?」
男「今君の家の前にいるんだ」
俺は部屋の窓から家の前を確認したが
そこには誰もいない。
俺「悪ふざけはよせよ!!苛々すんだよ!」
男「ならば私を殴れば良い。できればの話だがね」
俺「言われなくてもそうするよ!!どこにいる?」
男「君の後ろさ…証拠を見せよう。
そこにペンがあるだろう。
それで紙に何か書いてやろう」
男の言うことはほんとだった。
紙には
「俺の殴り方を教えよう」
と書いてある。
男「これでわかったろ?」
俺「で?どうやって殴るんだよ」
男「幽体離脱だ…」
その後男はやり方を教えてきた。
俺「よし!!今殴り行くからこの部屋で待ってろ」
ドサッ!
成功だ…
だが周りには、男は見当たらない。
ん?空の筈の俺の体が動いている。
はぁ~。
そして現在…
「誰の体に入ろうか…」
【解説】
語り手は騙されて幽体離脱したことで、
体を乗っ取られてしまった。
そのため、語り手は今
別の誰かの体を探している。
ただ、こんな方法で騙される人は
なかなかいないと思うのだが…。
殴ろうと思ってわざわざ幽体離脱をする人もいないだろうし、
そもそも相手が幽霊だと思ったら
その時点で怖気づいてしまうのではないだろうか。
体を乗っ取った者は、
語り手の名前を知っていたため、
もしかしたら騙しやすいだろうと当たりをつけていたのかもしれない…。
語り手は果たしてどういう方法を使って
体を乗っ取るつもりなのだろうか?
少し気になるところである。