【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】助けて

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俺は何処へ行くのでも音楽プレーヤーを持っていく。

 

かなり新しいモノで、音楽再生の他に、
ビデオ視聴、ワンセグ、録音、ロック機能、万歩計、世界時計等、
たくさんの機能がある。

 

前使っていたモノは
トイレに落として使えなくなってしまった。

 

俺は仲のいい友達と遊ぶ時も
常に片耳にイヤホンを付けている。

 


ある日、仲のいい友人数人とカラオケに行った。

 

俺は飲み物を飲みながら聞き専していると、
急に腹痛に襲われたので急いでトイレに向かった。

 

帰ってくると、みんなが怯えて(?)いる。

 

何故かはわからないが、
そのあとすぐにみんな元に戻ったので気にしないことにした。

 

 

最近は、
お気に入りの曲を数時間リピートしっぱなしにしている。

 

いわゆる聞き流しってやつだ。

 

寝ようと思って音楽プレーヤーを外そうとすると

 

「…ケテ…ケテ…ケテ………ケテ」

 

 

いきなり狂ったように変な音がする。

 

買ってすぐだったのに…

 

そう思いながら音楽プレーヤーを握り締める。

 

あれ?少しハッキリきこえる。

 

「タスケ…タスケ…タスケ…タスケ…」

 

「助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けてたすkて」

 

「うわああああああああああああああああ!!」

 

俺は驚いて音楽プレーヤーを投げ捨てた。

 

そのままもう寝ることにした。

 

細かいことはまた明日だ。

 


あれ?メール来た。

 

あぁ、今日カラオケ行った奴か。

 


そのメールを読んで、
俺は膝から崩れ落ちた。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り手はトイレに行ったとき、

またトイレに落とさないために

プレーヤーを置いていったはず。

 

そのときに友達たちが

録音機能を使って

『助けて…』

とイタズラで録音した。

 

語り手が戻ってきたときに

友達らが怯えていたのは、

実は怯えていたわけではなく、

笑いをこらえていた。

 

 

語り手の不運は、

寝ようと思って音楽プレーヤーを外そうとしたときに

偶然録音したものを再生してしまったこと。

 

そして、少しずつはっきり聞こえてきたのは

音楽プレーヤーを握りしめて、

音量ボタンの+を推し続けていたから。

 

メールの内容はおそらく

友達が行ったことの暴露話だろう。

 

そのメールを見て語りては

投げ捨てられ壊れた音楽プレーヤーを見て

膝から崩れ落ちてしまった。

 

悲しいなぁ…