【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】とある列車の運転手のお話

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僕は運転手。

 

とある列車の運転手。

 

様々な人の思いを乗せて、
今日も列車は走ります。

 

途中下車はできません。

 

乗ったからには必ず終点まで行ってもらわなければ。

 

そうしないと、
僕が上の者に怒られてしまうのです。

 

また、乗客の方々のためにも、
途中下車や乗車拒否はおすすめできません。

 

もしそんなことをしようものなら、
間違いなくその人は行き場を見失うでしょうから。

 

まあ、そんなことはこの僕がさせませんけどね。

 

出発駅に来てしまったのなら、
この列車に乗って終点まで行くのがルールです。

 

もしルールを破ろうとしたら、
多少手荒な方法を使ってでも無理やり列車に乗せますから。

 


僕の列車には、
毎日たくさんの人が乗り込みます。

 

老若男女、様々に。

 

ガリガリに痩せている者や、
やたらと着衣の乱れている者、
果ては服にべっとりと血を着けている者まで。

 

…まあ最後に言ったような人は滅多にいませんけど。

 

そんなたくさんの人々を、
今日も僕は運びます。

 

終着駅へと運びます。

 


終着駅には皆行くけれど、
戻る者はありません。

 

往復切符は残念ながら取り扱っていないので、
悪しからず。

 


この列車には、誰もが一度乗るでしょう。

 

そして一度きりしか乗らないでしょう。

 

何せこの列車は行きっぱなしなのですから。

 

往復出来るのは、運転手である僕だけです。

 


おや、そろそろ出発の時刻のようですね。

 

それでは僕の語りもここら辺で終わりにしましょうか。

 

定時ピッタリに運行するのが僕のモットーですので。

 


賢明な読者様なら、
もうお分かりでしょう?

 

この列車の終着駅はどこなのか。

 

若いうちにこの列車に乗らないで済むように、
くれぐれも注意してください…ね?

 


それでは皆さん、またいつか。

 


一一一僕は運転手。

 

とある列車の運転手。

 

今日も定時ピッタリに、
皆を終点へと運びます。

 

悲しみ、喜び、寂しさ、狂気…

 

様々な思いを乗せながら、今日も列車は走ります。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この列車は『葬送列車』。

 

若いうちに乗りたくないなぁ…