とある街に
男子中学生母親と二人暮らしで住んでいた。
ある日、母親が日本人形を買ってきた
透明な箱みたいなのをかぶせていて
母「この人形の箱を絶対に開けてはだめよ」
と言われた。
そこで「俺」は
「はーい」
と答えた。
気づいたら寝ていたのだろう、
夜の10時だった。
すると突然
ドアの先から開けてぇ・・・開けて・・・
という声が聞こえた。
最初はだれのこえかわからなかったが、
母の声だとすぐに気づいた。
次第に声が大きくなり、
ドアを開けようとしたそのとき!
「開けちゃダメ!」
という言葉が聞こえた、その声も
紛れもない母親の声だった。
そして、
「開けてぇ、あけてぇ」
「開けちゃダメ、開けちゃダメ」
という言葉が耐えなくなっていた。
そして
開けてぇ、開けてぇ!
と聞こえた次の瞬間!
ふとよぎったのが、人形の事だ。
もしかしたら、
家に入ろうとして開けてという悪霊達を
この人形が入れないために、
教えてくれてるんじゃないかと。
そして俺はその人形を囲んでいた箱をとってあげた。
ふぅ・・・
「やっと開いた」
【解説】
最後の
『やっと開いた』
という言葉は人形の言葉。
『開けてぇ』と言っていたのは人形で
『開けちゃダメ』と言っていたのが母親。
『開けちゃダメ』なものを開けてしまったが、
果たしてこれからどうなるのだろうか…
それにしても、
なぜ母親は絶対に開けてはいけない
人形のなんて買ってきたのだろうか…?
それが一番怖いのだが…